平成23年度活動経過報告(平成23年4月1日から平成24年3月31日)
1.事業の成果
@環境プログラム(川をたのしく親しもう、森で過ごそう森に学ぼう、春をたのしもう)を実施することで里山等の自然体験交流と自然環境を理解してもらうための啓発活動ができた。
A環境文庫(森の学舎)にて、森の学舎の常時活用と環境問題全般を学習できる場を提供することができた。
B森林環境セミナーの実施にて、環境問題への取組みのひとつである森づくり活動に継続して参加するボランティアと、森づくり活動を自らコーディネートするリーダー的ボランティアの育成ができた。
C平成18年度から引き続き森林の再生活動(門川高等学校演習林)と平成21年度から始めた竹林の整備の実施にて、森林環境の保全活動ができた。
D県北地域の親子が、9カ月間を通して自然環境を考える体験型環境学習(四季をまるごと体験ecoスクール)で、より深く多面的に自然環境を理解してもう啓発活動ができた。
E協働商談会事業(協働創出市2011)を企画開催することで、地域の行政や企業とNPO等の協働を推進することができた。
FWebページと広報紙の発行により、活動の情報発信と環境問題の啓発活動ができた。
2.事業内容(特定非営利活動に係る事業)
(1)農林漁業などの産業体験や里山等の自然体験交流事業
@椎茸ほだ木の管理(ほだ場作業)
・実 施 日:5月22日
・実施場所:森の学舎(門川町大字川内字イカダ場3412-1※以降省略)
・参 加 者:10人
・実施内容:平成22年度の「森林環境セミナー」と「山菜料理と椎茸菌コマうち体験」で仮伏せをしていた椎茸ほだ木を、森の学舎裏にほだ場を作って本伏せ状態にした。
A川を活用した自然体験交流(川をたのしく親しもう)
・実 施 日:7月31日
・実施場所:森の学舎と五十鈴川
・参 加
者:25人(うち子供15人)、スタッフ:7人
・協 力:フェニックス宮崎ネイチャーゲームの会(4人)
・実施内容:親子を対象に、ネイチャーゲームで自然をさまざまな感覚や心を通じて理解し、自然と自分が一体であることを学び、川あそびをとおして自然の豊かさを楽しみ、自然の大切さを学んだ。この体験を通して、豊かな森と水を含め環境を守るために参加者が自分で出来ることを見つけるためのきっかけづくりができた。
B山菜料理と椎茸菌コマうち体験(春をたのしもう)
・実 施 日:平成24年3月25日
・実施場所:森の学舎
・一般参加者:30人
・企業参加:ローソン・グループ 7人
・団体参加:ボーイスカウト延岡第4団 14人
・スタッフ:7人
・取 材:宮崎日々新聞社日向支局
・実施内容:森の学舎周辺の田んぼや土手で、食べることができる野草・山菜を探し収穫し料理をして春の自然を楽しみ自然の大切さを学んだ。希望者による椎茸菌コマをコナラの原木に摂取する産業体験を実施した。
(2)中山間地の荒廃した里山の環境保全再生事業
@水源の涵養や災害防止など森林の持つ公益的機能の再生事業
・実 施 日:6月18日
・実施場所:門川高校演習林(門川町大字川内字中山1102-1)/GOCAN(五感)の森
・参 加 者:9人
・実施内容:台風で植林されていた杉が流された門川高等学校演習林の自然環境の復元を図るために、平成18年度に門川高校生と協働して広葉樹を植樹したフィールドの下草刈を実施した。
・助 成 等:宮崎県森林づくり活動支援事業。
A放置竹林の広葉樹林への復元活動
・実 施
日:6月4日、7月9日、11日、10月9日、11月12日、13日、平成24年3月3日、25日(春をたのしもうと同時開催) 計8回
・実施場所:森の学舎裏の竹林(門川町大字川内字イカダ場3400-7)/妖精の森
・参 加 者:延べ94人
・実施内容:手入れがされず放置されている竹林を、子どもが入り遊ぶことができる広葉樹の林に再生し、人や動植物にやさしい自然環境と水源かん養や災害の防止など森林の公益的機能の維持増進を図るために、平成21年度から継続して竹の伐採を続けた。
伐採した竹林の面積は約0.1haで、伐採竹は、粉砕機でチップにして堆肥作りを兼ねて森の学舎グランドの一部に散布した。また、伐採した竹で棚を作り、棚に倒竹や竹笹部分等を積んで行った。その他に、四季をまるごと体験ecoスクールでの竹イカダにも伐採した竹を活用した。
平成24年3月25日は「春をたのしもう」と同時開催により52人の参加があり、平成21年度に竹を伐採し広葉樹の植樹をした空間に広葉樹を捕植樹した。企業(株式会社ローソン社員、近隣のローソン店舗の店長と従業員)からの参加が7人あった。
・助 成 等:国土緑化推進機構特定公募事業(ローソン緑の募金事業)。
B子どもの森1号地
平成18年3月に400本を植樹した子どもの森1号地は、苗木も大きくなり下草刈の必要がなくなっているので、植樹した広葉樹の成長調査のみを実施した。現在は、フィールド所有者による枝打ちと間伐が行われている。
(3)地域の自然環境などを理解してもらうための啓発活動
@四季をまるごと体験ecoスクール
・実 施
日:6月25日、7月23日、8月21日、10月8日、10月22日、11月19日、12月10日、平成24年1月14日、1月28日、2月18日 計10回
・実施場所:森の学舎
・参 加 者:18人(子供11人)、スタッフ:延べ6人
・実施内容:地域の小学生とその保護者に対して、四季を通した自然体験や農業体験から自然の大切さを理解し、将来の自然環境の守り手に育ってもらうために、9カ月の期間を通して、同じ参加者によるスクール形式により下記のことを実施した。
1) ネイチャーゲーム(フェニック宮崎ネイチャーゲームの会)
2) スクールの旗作り
3) 竹イカダを作り川下りによる河川清掃
4)
塩づくり
5) 麦畑づくり
6) イチゴの収穫(松田農園)と自家製酵母づくり
7) 乳牛牧場での酪農体験(矢北牧場)とバターづくり
8) 石臼による小麦挽き
9) 文集制作
・助 成 等:セブン-イレブンみどりの基金。
A森林を活用した体験型啓発活動(森で過ごそう森に学ぼう)
・実 施 日:12月4日
・実施場所:森の学舎
・参 加
者:18人(子供12人)、スタッフ:4人
・実施内容:樹木の二酸化炭素吸収量を測定し、樹木が二酸化炭素削減に大きな役割を果たしていることを学習した。また、参加者がドングリを自宅で苗木へと育てるために、ドングリの竹ポットを作った。自然における樹木に愛着を持ち樹木の大切さを知ることで、自然環境を理解する啓発活動となった。参加者で育てたドングリの苗木は、数年後に地域の山への植樹へと発展させる。
・助 成 等:宮崎県森林づくり活動支援事業。
(4)市民活動の活性化に関わる企画、コーディネート事業
@協働創出市2011
・実 施 日:平成24年2月8日
・実施場所:クリエーティブセンター門川
・参加団体:21団体(51人)
・実施内容:県北地区において、行政とNPO等、企業とが話し合いや意見交換をする機会を設けることで、多様な団体等とを結び付け、新しい協働を創出する「協働商談会」の企画開催をした。また、事業の一部としてWebページの管理運営も行った。
・助 成 等:宮崎県生活・協働・男女参画課の委託事業。
A森林環境セミナー(森づくりボランティアの養成)
・実 施
日:平成24年3月17日、18日
・実施場所:森の学舎
・受講者数:5人、スタッフ:2人、講師:4人
・実施内容:森づくりに参加したことのない方へ、森づくり活動の必要性を訴え活動に参加できる人材を養成した。森林生態・山林機械の実技講習・自然観察と森林資源活用について学習した。
1)森づくりのための森林生態学(宮崎大学農学部准教授 高木正博さん)
2)森づくりボランティアの紹介(横山理事長)
3)植物観察(県北植物愛好会 成迫平五郎さん)
4)森づくりでの安全管理(安全技術指導員 岩田幸生さん)
5)チェーンソーなどの山林作業機械の使用法(林業従事者 松本哲也さん)
6)森林資源の活用(キノコの栽培)(横山理事長)
・助 成
等:宮崎県森林づくり活動支援事業。
(5)活動の情報発信・啓発のための事業
@Webサイトの運営
・実施時期:4月〜平成24年3月
・実施内容:子どもの森のすべての活動と自然環境啓発等を、月4〜5回のWebページ更新にて情報発信をした。1日平均12件のWebページ(トップページ)の閲覧があった。
A機関紙の発行(子どもの森通信8号)
・発 行 月:6月
・実施内容:子どもの森の前年度活動と自然環境啓発等を、機関紙「子どもの森通信」をA4サイズ12ページで発行をして情報発信ができた。機関紙は、正会員・賛助会員・行政機関・活動助成元等と、子どもの森の活動紹介で関係者へ配布した。また、Webページからもダウンロードできるようにした。
B事業案内チラシの作成
・実施時期:各事業の開催1カ月〜2カ月前
・実施内容:宮崎県や宮崎県教育委員会等の後援をもらい、それぞれの事業や活動の案内チラシや参加者募集チラシを作成した。主に県北の図書館や近隣のスーパー等においてもらった。また、Webページからもダウンロードできるようにした。
(6)その他目的を達成するために必要な事業
@森の学舎の有効活用としての施設開放
・リバーシブル日向(8月18日)
・ボーイスカウト延岡第4団(平成24年1月11日〜12日、3月4日〜5日)
・子ども土曜教室「うきうき・おもしろ探検隊」※環境学習と体験昼食をサポート(9月17日)
A森の学舎の環境整備
・屋外用移動式黒板の制作
・受付用机と椅子の制作
・屋外用カフェ机の制作
・カブトムシ幼虫の飼育箱の制作
・薪小屋の制作
・五右衛門風呂の安全柵の設置
・グランドの草刈
B各種講演や事業説明
・東臼杵郡公民館連合会実践研究セミナーでの講演(11月28日)
横山理事長『環境保全活動を通して「こどもの成長と公民館の役割」』
・連合愛のカンパ意見交換会(平成24年2月28日)
横山理事長『連合愛のカンパ事例紹介』
C報道出演
・NHK総合[いっちゃがゴールド」でのecoスクール紹介(8月5日)
横山理事、四季をまるごと体験ecoスクール参加者2名
・MRTラジオ「エ・コ・コロ・カフェ」12月25日放送の収録(12月24日)
横山理事
平成23年度活動経過一覧
平成23年度 特定非営利活動に係る収支計算書
(平成23年4月1日から平成24年3月31日まで)
平成23年度 特定非営利活動に係る財産目録
(平成24年3月31日現在)
平成24年度 特定非営利活動に活動計画書
(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)