ホーム>休耕田復元プロジェクト(2024年度)

昨年度までは、休耕田復活プロジェクトと呼称していました。

<テーマ>
 耕作放棄の田んぼを復活させて田んぼの働き(作物が育ちやすい土作り、水をきれいにする、上流の森林の豊かな資源の有効活用、周りの気温や湿度を守る、地下水の量を一定に保つ、洪水や土砂崩れを防ぐ、いろいろな生物が住む「家」の働き)を戻し、里山の自然景観を守り、そして、大切なものがたくさんあり存在する魅力や価値を後世に繋いで行きます。

<内容>
 北郷黒木地区の耕作放棄の田んぼに、セイタカワダチソウ等の背の高い雑草が増殖しはじめ、著しく自然景観が悪くなってきています。元の田んぼに戻し、無農薬で人の手作業による米作り体験の場(約150u)とし、稲刈り後は、翌年の田植えまでの期間はレンゲ畑とします。地元農家の方の協力を受けて活動を進めていきます。 参加者を募って、田植え(もち米)、草取り、稲刈り、脱穀、そして餅つきをして食べるまでの節目の作業を体験して行きます。
 一昨年度は、森の学舎の近くの耕作放棄田んぼ(門川町松瀬地区)を復活させて、2年間米作り体験を実施しました。今年度は、その田んぼを貸してもらえず、北郷黒木の耕作放棄田んぼを復活することにしました。
 一昨年度までに復活させた田んぼは、これから米を作ることは無いと思われますが、田んぼの所有者には、里山の自然景観を守ることを期待しています。

<目的及び効果>
 私たちが食料の生産、共有、消費の方法を考え直す時が来ています。農林水産業は適切に機能すれば、すべての人に栄養豊富な食料を提供し、農村開発を支え環境を守ることができます。それらを、米作りを通して考えてもらい、地球環境に負荷をかけないで自分たちにできる取組への気づきを促し、里山や中山間地域(北郷黒木)の自然景観を一緒に復元し、その魅力を発信させることができます。

2023年度の様子2022年度の様子2021年度の様子

<活動予定>日程は、天気や米の成長によって変更する場合があります。

5/1、2:草刈りと畔作り6/1、2:田起こし6/15:田植えの準備6/16:田植え(初回)7/3:草刈り7/7:草取りとネイチャーゲーム(2回)
@6月16日 (日) :田植え
A7月7日 (日):草取り・田んぼでネイチャーゲーム
B7月21日 (日):草取り・コナギを食べてみよう
C8月4日(日)→3(土):草取り・田んぼの環境調査
D8月25日(日):草取り・かかし作り※作業が午後もあります。
E10月13日 (日):稲刈り
F11月3日 (日):脱穀※作業が午後もあります。
G12月1日 (日):収穫祭(餅つき)

草取りとネイチャーゲーム(7月7日)

一般参加者:16人 ボランティア:1人 スタッフ:4人

9時30分開始、12時頃終了(スタッフは:9時集合、13時解散)

 今回から一般参加者が1人増え、17人の一般参加者で活動を進めていくことになりました。
 プログラムの順序は田んぼの学習をしてからネイチャーゲーム、そして除草作業としていましたが、猛暑日となる天気予報でしたので、順序を変えて草取りから始めました。

 田車(水田除草機)5台と水田中耕除草機3台、簡易水田中除草機5台を使って、苗の列間に生えてきている稗やコナギ等を除草しました。水が少ないほうが除草し易いかと思って入水を止めていましたが、これが逆効果で各草取り機材が土の中に埋まり無理な力が必要となりました。次回の草取りは普通に水を貯めている状態で実施したいと思います。
 今回の作業で要領が解った思いますので、次回は参加者でもう一度除草方法の確認をしたいと思います。

 田んぼの学習は、田んぼの役割と必要性を横山理事長が講話しました。

 ネイチャーゲームは、田んぼの周辺で「フィールドビンゴ」を横山純子理事の指導で実施しました。 

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草刈り(7月3日)

参加者:スタッフ2人 17時00分開始、19時00分終了

 7月7日の田んぼ内の草取りのために、田んぼ畔と周辺の草刈りを実施し、田んぼ周辺をスッキリときれいにしました。

田植え(6月16日)

一般参加者:12人 ボランティア:2人 スタッフ:5人

9時30分開始、12時頃終了(スタッフは:9時集合、13時解散)

 一般参加者16人、ボランティア人、スタッフ8人で活動を進めて行きます。今年から田んぼを1面(約1.5畝 )増やして、2面計で約3畝(297u)となりました。昨年度からの田んぼには、もち米(マンゲツ)を植え、今年復元した田んぼには、うるち米(ヒノヒカリ)を植えました。

 昨年までは、後ろ向きに田植えをしていましたが、今年は前向きに、30cm間隔で苗を1本ずつ植えていきました。小学校就学前の幼児もがんばって田植えをしてくれました。

 今年は、田んぼを囲みようにヒマワリが咲くように、ヒマワリの種も播きました。昨年の2倍の面積の田植えをしたので、予定していた田んぼの役割の講話は、次回の草取り時に行うことにしました。

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田植えの準備(6月15日)

参加者:スタッフ4人

 苗の植える目印となる玉紐を設置しました。今年復元した田んぼの形は菱台形であるため、玉紐の配置が特に重要となります。

田起こし(6月1日、2日)

参加者:スタッフ延べ10人 9時00分開始、16時00分終了、途中昼食休憩1〜2時間

 昨年度復元した田んぼを管理機(ミニ耕うん機)を使って田起こしをしました。
 今年度復元する田んぼは、マイクロショベルカーで土を掘り、畦の土盛を実施してから管理機で耕うん、その後表面をレーキで平らに整地しました。
 昨年度復元した田んぼと今年度復元する田んぼ両方に水を張り、田植ができる状態になりました。

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草刈りと畦作り(5月1日、2日)

参加者:スタッフ延べ7人 9時30分開始、15時30分終了、途中昼食休憩1〜2時間

 昨年度復元した田んぼの草刈と畦修理、今年度復元する休耕田の掘り起こしと畦の土盛を実施しました。マイクロショベルカーは使用せずにスコップでの人力作業となりました。
 2日に時間に余裕ができたため、原野(果実園予定)の、草刈も実施できました。

5月1日は昨年度復元した田んぼと今年度復元する田んぼの草刈り

5月2日は田んぼ畦修理と原野の草刈り