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2010(平成22)年度通常総会

門川町から譲与された旧西門川小学校松瀬分校(教室棟と管理棟の2棟)が、森の学舎に生まれ変わってから2年が経過しました。現状態での譲与であったため修繕を施さないと建物として使えない状態でした。1年目は、2棟の天井を含め室内掃除に4ヶ月かかり、会員と他ボランティアによって、教室棟外壁板の水洗いと防腐剤塗装、窓枠のペンキ塗装、管理棟のトタン屋根ペンキ塗装などを行いました。教室棟の玄関戸の設置とグランド側アルミ窓を木枠窓への交換や、欠落していた外壁モルタル補修、雨漏りも修繕しました。1年目の補修繕により、活動拠点としての整備ができました。また、環境関係や図鑑などを揃えて環境文庫を開設し、常時利用できる施設づくりを進めてきました。2年目は、グランドに五右衛門風呂小屋・二連式釜戸小屋づくりと薪ストーブの設置を会員と他ボランティアによって行いました。水漏れが発見された浄化槽の修繕も行ないました。電気や水も使用できるようになり、宿泊による活動ができるようになりました。また、環境学習などを取り入れた他団体による森の学舎の使用もありました。今年度から始めた裏山の放置竹林の整備は、森の学舎とその周辺の景観づくりにも結がります。自らの手で修繕し整備を進めてきた会員は、森の学舎へ大きな愛着が湧いてきました。3年目以降の森の学舎では、今まで実施した体験型環境学習と森づくり活動のノウハウを活かし内容を改善し、森の学舎と地域で構成される人と自然環境の関わりである原風景を使って人の内なる自然を誘発する原体験を意識して、森と川と農をテーマにした体験型環境学習と環境問題に取り組む活動を進めて行き、環境文庫の充実と他団体の利用の促進に努めたいと思います。100年以上の歴史のある学校は、世代を越えた地域の結節点であり、人々の思い出の詰まったシンボリックな場所であるため、環境保全や環境体験学習、森づくり等の環境問題への取り組み活動の拠点としてだけでなく、中山間地域と都市部とのコミュニティーとしての役割も持たせていきたいと考えています。今後は、行政や他団体、地域との協働も視野に入れて、森の学び舎の充実発展に努めていきます。