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寒い中での竹林の整備 2009年12月13日、20日

 12月の竹林の整備は、再び竹を50本以上伐採して、伐採した竹の一部(15本)位を整理しました。今回は、竹の整理(後の使用法)は、@枝は二つ目の五右衛門風呂の壁に使います。笹葉が無くすためにグランドのすみに積み上げて置きました。A幹の太い部分は竹板にします。そのために1.4mに玉切りにしました。B枝と幹の太い部分以外は、粉砕してチップにします。
 今回の伐採は尾根近くまで進みましたが、その先の谷も竹竹で、どこまでも竹がはびこっています。また、宮崎大学農学部の木准教授に来ていただき、竹林の植生の調査と今後の森づくり構想についてのアドバイスと意見交換をおこないました。

《12月13日》

竹の伐採前

前回と同じく自然農法の黒木さんが伐採を担当

伐採箇所上部から

竹の伐採後


《12月20日》

今日の参加者

竹の粉砕


竹林の整備 2009年11月8日、(15日)、29日

 11月の竹林の整備は、10月31日に伐採した竹の後片付けをしてきました。粉砕機を使って竹をチップにするために、竹を1m程度の玉切りし鉈で4つ割や8つ割にして、粉砕できる程度の長さと厚みにしてから粉砕機でチップ化して行きました。また、太目の竹は、風呂小屋の壁にするために、竹割器で4つ割にしました。11月は3日間の竹整備をしたのですが、10月31日に伐採したすべての竹を後片付け整理することができませんでした。29日は、参加者の半分は風呂棟の整備作業を行いました。

≪11月8日≫

竹を粉砕機で粉砕できる長さと厚みにする
粉砕機で作る竹チップ 竹整備の様子


≪11月29日≫

竹整備の様子 風呂小屋の窓枠作り
風呂小屋に取り付けた窓枠 今日の参加者


竹林の整備初日 2009年10月31日

 グランドに小屋2棟と五右衛門風呂が仮完成し、竹を伐採する時期を迎えたので、日向で自然農法を実践している黒木さんの応援を得て、いよいよ森の学舎裏山の竹林の整備活動がはじまりました。
 最初に、竹を切り出すために作業の妨げとなる下木を取り除き伐採した竹を下ろすスペース作りを行ないました。伐採した竹は、グランドに降ろして、ふろ小屋壁部材とするため1.1mの玉きりと、粉砕機でチップにするために笹枝を落とす作業をおこないました。桐の木が見えるようになるまで伐採した竹は約40本でした。この竹林には、いったい何本の竹が生えているのでしょうか。


↓作業後

下木の除去と竹の伐採

今日の参加者

伐採した竹の玉切り


植樹した木々たちと下草の様子 2009年8月23日

 子どもの森1号地は、植樹から3年5ヶ月が経過し、GOCANの森は植樹から2年5ヶ月が経ちました。6月20日の豊かな森づくり活動(夏の下草刈)によってか下草が思ったより伸びていません。
 苗木は順調に育って、下草より木高となってるので、秋の下草刈は必要ないかも。

ケヤキの様子:子どもの森1号地は2m位、GOCANの森では1.5m位に成長しています。

子どもの森1号地

GOCANの森


豊かな森づくり活動《合宿編》 2009年6月20日

参加者:45人(門川高校生27人、先生3人、株式会社西の丸ボランティア7人、一般参加者4人、会員4人)
取材:延岡ケーブルTV、夕刊デイリー


参加者一同

 門川高校生との協働で進めているGOCANの森も4年目を迎え、3年間一緒の活動を続けてきた高校生も卒業し、担当してくれた先生も転勤となりました。今年度から、新しい先生と新しい高校生との協働でGOCANの森の活動を進めることになりました。
 朝、8時50分に集合してから、高校生と一緒に、本部設営・簡易トイレ設置・道具を準備し、オリエンテーション(あいさつ、作業での注意、ストレッチ体操)を済ませて、作業を開始しました。小雨が降ったり止んだりと、若干天候に恵まれませんでしたが、参加者全員が一緒になって、約1時間で下草刈が終りました。休憩をはさんで、高校生は苗木の調査、他の参加者は、刈残しや櫨の木の刈払いを行ない終了したのは11時で、予定より1時間も早く終りました.。


テントを張って本部としました

ほぼ全員が山斜面に
雨の中での下草刈


 活動が終了したら、森の学舎に移動して、そうめん流しでの昼食となりました。森の学舎では、道具の手入れ・そうめん流し台と竹おわん作り・そうめん準備を分担してもらいました。そしてお待ちかね(だったと思う)のそうめん流しで昼食をとりました。

そうめん流しで使用するおわんを竹で作り  いざそうめん流しへ

 ちなみに会員3人で、すっかり影の薄くなった森の学舎での合宿をしました。今日の活動は、後援が宮崎県、森林環境税「森林づくり団体活動支援事業」の助成事業として実施しています。


プレ竹林の整備 2009年4月30日

 2009年9月から、森の学舎裏山の竹林整備を始めます。今回は、竹林がどうなっているかの調査を兼ねて、試しに竹を伐採してみようと言うことになり、急遽参加者4人で実施しました。自生しているヤマグリの周りを中心に、約20本の孟宗竹を伐採してグランドに落とし、グランドで枝を落とす作業をやりました。落とした枝は、粉砕機でチップ化する予定です。竹を伐採した場所は、明るくなり風が通りようになりました。竹林の本整備は、9月から開始します。

竹林はうっそうとしています ⇒

↓ 竹を伐採したら広々となりました。


森づくりボランティア養成セミナー(終日) 2009年3月22日

3月8日と22日の2日間にわたって開催された森づくりボランティア養成セミナーが終了しました。このセミナーの目的は、環境問題への取組みのひとつである森づくり活動に、継続して参加するボランティアと、森づくり活動を自らコーディネートするリーダー的ボランティアの育成です。

 スケジュール
10:00 ビデオによる環境の学習 事務局
11:45 昼食
13:00 地域の森林づくりの歴史 宮崎県林業研究グループ連絡協議会会長 黒田仁志 氏
14:20 県内の森づくりボランティアの実態 横山謙一 理事長
14:50 閉講式 事務局
15:20 終了

受講者:17人

今日は、MRTパーソナリティーの木佐貫ひとみさんより「木佐貫ひとみのおしゃべりな夕暮れ」の取材がありました。セミナーがはじまる前に、横山理事に対してインタビューがあり、受講者にインタビューをしたりして、最後までセミナーを取材をしてくれました。木佐貫さんのプライベート・ブログ(木佐貫ひとみのSmileカフェへようこそ。)に、その模様がアップされています。


木佐貫ひとみさんの横山理事へのインタビュー

地域の森林づくりの歴史(黒田仁志さん)


ビデオによる環境の学習》
森づくり作業は、作業担当の地元林業者と協議して、昨晩の雨で足場が滑り危険であることと、朝から雨が降ったり止んだりでしたので中止しました。雨天時の代替として用意していたビデオによる環境の学習となりました。直接には、森づくりではなかったのですが、地球温暖化問題を受講者自身でビデオを観て考えてもらいました。

《昼食》
早めに昼食に入り、1日目よりゆっくりと昼食ができました。また、1日目と同様に用意したブタ汁は、受講者には好評でした。

《地域の森林づくりの歴史》
午後は、宮崎県林業研究グループ連絡協議会会長の黒田仁志さんのお話を聞きました。実際に、今の林業に携わっておられる方の話なので、とても分かりやすかったです。
やはり安価な外材により国産材の需要が伸びず、国内の国産材の利用は20%、特に今は円高のため大変苦労されているそうです。宮崎の年間木材搬出量は120万?で、宮崎には現在、このペースで木材を出していっても10年以上は持つほどの蓄積があるらしい。話を聞いて、せっかくご先祖様が残してくださった貴重な資源を何も使えないのはもったいないと、どうしても思ってしまった。最近では、端材や曲がって柱に使えない木材をパルプに利用できないかと検討されているとのことだった。日本の林業は今、建造物の木材以外のいろいろな利用方法を探し出すことが求められているのかもしれないと思いました。(By.S)

県内の森づくりボランティアの実態》
横山理事長による県内の森づくりボランティアの実態は、最初に子どもの森の本年度の活動が紹介された後、水源の森づくりをすすめる市民の会・ロキシーヒル・宮崎グリーンヘルパーの会等の活動内容の紹介がありました。
植樹で終わるのでなく、草刈等の作業も含めてが森づくり活動であること。自前で汗をかいてやっている団体や森林組合に任せている団体など、植樹後の作業の取り組みがそれぞれであることも話がありました。

《閉講式》
セミナー修了証書を両日参加した15人の受講者に授与しました。そして、アンケート質問回答後、今回中止となった森づくり作業を何らかの方法で実施することを約束して解散となりました。2日間の受講、おつかれさまでした。


県内の森づくりボランティアの実態(横山謙一理事長)

セミナー終了後に木佐貫さんとスタッフとで記念撮影


《まとめ》

● 受講者の感想・意見
 今後も機会があれば是非参加したい。
 22日だけの参加で、森づくり作業が雨のため中止となり残念です。環境に関するビデオで改めて地球温暖化の深刻さを考え、出来ることから行動しないと行けないと思いました。
 参加費なしで、大学の先生の話も聴けて良かった。チェーンソーも初めてで、実際に使ってみたい。安全第一で、またセミナーを継続開催してください。
 参加しやすいセミナーで良かった。ブタ汁も美味しかったです。今後の子どもの森の活動に期待しています。
 受講料を取ってもいいのでは。チェーンソーの切れ味がよくなかったので不必要に力が入り多少危険でした。
 植樹から下草刈など、木が育つまで多くの作業があることを解りました。機会があれば、森づくりの活動に参加してみたいと思います。
 受講者同士が今後交流を続けて行くために、年に1度、森の学舎に1泊する催しがあったら良いのでは。
 いろいろ勉強できました。
 子どもの森として更にがんばって欲しい。ブタ汁やお菓子など美味しかったです。
 下草刈など、森を育てるのは大事であることがよく解りました。声を掛けて頂ければ協力をして行きたいと思います。
 セミナーの準備から大変だったと思います。ブタ汁がとても美味しかったです。
 初めて聞き事ばかりで大変勉強になりました。実技も交えてた内容なので分かりやすく学ぶことができたのではないかと思います。今後、個人としてだけでなく職場でも環境について取り組んで行きたいと思います。
 準備に片付けその他、お疲れさまでした。森づくり作業が雨で中止になったのが残念だった。 

● 受講者数:25人 (27人の受講申し込みがありました。)
8日、22日とも出席:15人
8日のみ出席:8人
22日のみ出席:2人
残念ですが両日とも欠席:2人

● スタッフ
スタッフ数:5人 講師数:5人

● 取材
MRTテレビ/イブニングニュース:3月12日18時16分放映
わぃWaiTV(延岡ケーブルTV)/ここほれワイワイ:3月9日放映
パワーボール/日本財団CANPANマガジン:4月更新
MRTラジオ/木佐貫ひとみのおしゃべりな夕暮れ:3月29日18時放送

● 後援
みやざき森づくりボランティア協議会
宮崎県教育委員会

● 協力
門川町
宮崎県緑化推進機構

※森づくりボランティア養成セミナーは、宮崎県の「NPO・ボランティア活動人材・体験プログラム開発事業」として、宮崎県生活・協働・男女参画課とお互いの立場や特性を認識・尊重しながら、共通の目的を達成するために協働して取り組みました。


森づくりボランティア養成セミナー(初日) 2009年3月8日

 スケジュール
10:00 開講式 事務局
10:10 森と環境の関係・里山概論 宮崎大学農学部准教授 高木正博 氏
12:00 昼食
13:00 安全管理 林業木材製造業労働災害防止協会宮崎支部事務長
 山ノ上洋征 氏
14:00 チェーン・ソー、刈払機等の山林作業機材の使用方法
16:00 終了



受講者の皆さん

開講式(代表あいさつ)


何となく空模様の怪しげな、森づくりボランティア養成セミナー1日目、23名の受講者が森の学舎に集合しました。
10時からの開講式、代表挨拶のあと、本日の講師である宮崎大学農学部準教授、高木正博さんの森と環境の関係・里山概論の講座がスタートしました。

まず、基本となる植物の分類と学名では草と木の違いの話。
針葉樹と広葉樹をどの部分で分けるのか。
分類の確立と体系の図表の見分け方。
分枝様式ではどうしてそのような葉のつき方になるのか、また、その理由。
植物での生活史では種子のタイプと散布様式を「ヤシ」「くっつき虫」などの名前を挙げて、途中では「早口ですがわかりますか」「なので」と言葉をはさみつつ優しくわかりやすく講座は進んで行きました。

成長に影響する環境要因の中では、光合成速度は明るさによって決まること、資源の競争では苦手な環境だと負けていなくなるので植樹の場所は適所を考えるべきだということ。
森林の種類の話の中では、潜在植生(日本は森林)と人間が手を入れた森は代償植生であることを改めて確認しました。

今後、私たちが森林をフィールドとして子供たちに潜在的に伝えていく活動として、森の香りが持つ力でストレスを緩和できること。
そしてその時々に起きることに対応できる精神を育てていく手伝いをしていくことが大切だと考えました。
そして今、施業という体系の中で、あちらこちらで行われている植栽(植樹)の部分ではたくさんの方が参加しているが、当然あるべき下刈り、つる切り、除伐、間伐という作業が必要なことをどういう形で伝えていくのか、その作業を誰が行っているのか、素朴な疑問を持ってほしいものだと思いました。

とてもわかりやすくスクリーンに写し出される講座の内容は、田野の宮大演習林の事務所から出てこられた高木先生の様子そのままで、機会があればまた講師をお願いしたいものです。(By.Y)

宮崎大学農学部準教授高木正博さんによる「森と環境の関係・里山概論」の講義


午後は屋外で、林業・木材製造業労働災害防止協会の山ノ上さん・川戸さんに、チェンソー・草刈り機・粉砕機の使い方を教わりました。お手本を見たあとには、木に見立てた丸太を一人一人実際に切ってみたり、草を刈ったりしました。

チェンソーの先生のお手本ではとても簡単そうに見えるのだけど、実際に自分でやってみると、音は怖いし重たいし、手はしびれるし、刃がどんな角度でどのくらいの深さまで入っているのかが、とても分かりにくくて本当に難しかったです。また草刈り機では、先生の機械で刈ると草がピョンピョン跳ねるようで、それは先生が毎日しっかり刃を手入れされているからとのことでした。

山の仕事はいつも危険と隣り合わせであること、機械を使いこなすには大変な努力と経験が必要だということを改めて強く感じました。(By.S)

チェーンソー・刈払機等の山林作業機材の使用方法

立ち木に見立てた丸太で講習

チェーンソーの実習

刈払い機の実習

粉砕機の実習


「森づくりボランティア養成セミナー」初日に、MRTイブニングニュース、わぃWaiTV ここほれワイワイ、日本財団CANPANマガジンの計3件の取材がありました。


「GOCANの森」フィールド整備(最終回豊かな森づくり活動) 2009年2月7日

 門川高校生新メンバーをまじえて作業道階段作りを実施しました。新たな作業道のルートも決め、新作業道の入り口を山斜面にある石で積みました。12時になったところで、カレーでお昼をとり解散となり、高校生ボランティアは、高校部活動へと向いました。
 今年度のGOCANの森での活動は、植樹後の下草刈と作業道作成などのメンテナンス作業でした。

参加者 階段作り
設置した階段 新たな作業道

助 成 森林環境税「森林づくり活動支援事業」より一部助成
後 援 宮崎県、みやざき森づくりボランティア協議会
協 力 門川高等学校

豊かな森づくり活動のお礼

 台風で植林してあった杉が流された門川高等学校の演習林にて、昨年度に実施した「続・森林の再生活動(GOCANの森)」の続編と、地球温暖化防止と荒れた森林の保全を目的として、杉伐採地後の私有地に広葉樹を植樹した複層林「こどもの森」の森づくり整備で、今日(2月7日)で終了しました。
 宮崎県森林環境税から活動資金の一部助成を受け、宮崎県とみやざき森づくりボランティア協議会の後援と門川高等学校の協力を得て計6回の活動となりました。
 「豊かな森づくり活動」に参加していただいた28人(延べ45人)の皆さま、ありがとうございました。