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バードウオッチング2007 2007年12月16日
 場所:門川町五十鈴川河口


探鳥風景

 晴天の下(風が冷たかったですが)、一般参加者5人・会員1人・スタッフ3人で、冬の探鳥会を実施しました。探鳥の先生は、昨年に続いて、子どもの森会員でもある猪崎さん(日本野鳥の会宮崎県副支部長)です。
 8時20分からオリエンテーション(理事長あいさつ、バードウオッチングのスケジュール説明)をしてから、猪崎さんから双眼鏡の使い方の説明、自然体験活動での注意点の話があり、いよいよ野鳥探しの開始です。

今日の大まかな流れ
 8:20〜 オリエンテーション
 8:40〜 探鳥
10:30〜 ゴミ拾い
11:00〜 野鳥の話
12:00 解散

1.探鳥
 五十鈴川国道橋下から海に向かって野鳥を探しました。最初に見つかったのは、イソシギでした。次は、ヒドリガモ。猪崎さんの説明(見つかった野鳥の鳴声や生態等)を聞きながら参加者は、双眼鏡で野鳥を観察しました。

(猪崎さん談)先週の下見より種数が多かったのは参加者がいろいろ気がついてくれたからです。たくさんの目が探してくれたからです。今回は、ミサゴがやってきてダイブして魚を捕って見せてくれたこと、感激!でした。

2.ゴミ拾い
 海の近くまで野鳥探しが進み探鳥は終了しました。その後、皆で河川のゴミ拾いをしながら、野鳥の話のため室内に移動しました。ゴミは、(特に釣り道具の放置)野鳥の大敵です。

(猪崎さん談)ゴミも見ためより結構多かったですね。身近な自然を大切にと言う前に、バードウオッチングをしたりゴミを拾ったりする実践活動は、自然を見る目が育つのでとても大切なことだと思います。美しいものを見る目を育てます。

3.野鳥の話
 今日、見つかった野鳥を中心に、渡りの話や生態などの講話がありました。探鳥を定期的に実施し記録を貯めることによって、環境の変化が解るとの話が印象的でした。


ゴミ拾い

室内での野鳥の話

今日見つかった野鳥
 ヒドリガモ、コガモ、カワウ、マガモ、カルガモ、イソシギ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、コサギ、ミサゴ、ジョウビタキ、ウグイス、トビ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ドバト、アオサギ、ハシブトガラス、ムクドリ、ツグミ、アオジ、カワラヒワ、ダイサギ、ヤマガラ


参加者記念撮影


参加者感想・意見

 楽しかった!
 いろんな鳥を見ながら、名前をいくつか覚えました。
 宣伝アピールに、今少し力を尽くして欲しい。工夫が必要だと思います。(参加者が増えて欲しい気持ちからの意見) ありがとうございました。
 年に、数えるほどしか利用しないスーパーさのに行って、帰ろうとした時に、チラシが目に止まったのが参加するきっかけとなりました。このような会への参加は初。双眼鏡の使い方も教えてもらい、ほんとうに良かったです。詳しいお話しを聞きながら、とても楽しく参加できました。ありがとうございました。
 メジロとウグイスの見分けができるようになりたい。


バードウオッチング下見 2007年12月8日

 一週間後に迫ったバードウオッチングにおいて、どんな野鳥が観察できるかを講師の猪崎さんと一緒に確認に行きました。
 冬の季節に、全部の21種類の野鳥が、五十鈴川河口にいました。いつもは、何となく眺めているので、こんなにの多種な野鳥がいるとは驚きです。

《確認できた野鳥》

ヒドリガモ、ジョウビタキ、イソシギ、ハクセキレイ、セグロカモメ、カワウ、マガモ、コガモ、カワラヒワ、ミサゴ、ヒヨドリ、ウグイス、カルガモ、トビ、メジロ、オオセグロカモメ、コサギ、モズ、ハマシギ、ハシボソカラス、ドバト

1/3は、山の野鳥です。

ヒドリガモ

セグロカモメ

イソシギ


森とあそぼう 2007年11月25日

 朝は少し冷え込みましたが、お昼からは暖かくなり気持ちの良い秋晴れの下、子どもの森雑木林にて、ネイチャーゲームとドングリ工作を実施しました。
 ネイチャーゲームで、自然をさまざまな感覚や心を通じて理解し、自然と自分が一体であることを学びます。竹でお椀を作り、どんぐりで工作をして自然とあそびながら、自然環境を考えてもらう活動です。今日の活動を通して、自然環境を親子の共通話題にしてもらえれば幸いです。

スケジュール
 9:00 門川役場駐車場にて参加者受付
 9:50 現地まで移動し、オリエンテーション
10:00 ネイチャーゲーム
12:00 昼食
13:00 ドングリ工作
14:30 アンケート回答後、解散


参加者:スタッフ含め19人

1.オリエンテーション
 事務局より今日の活動スケジュールと、横山理事長からの代表あいさつの後、早速ネイチャーゲームへと入って行きました。


ネイチャーゲーム自然案内人の
古田さんと野添さん
2.ネイチャーゲーム

《ジャンケン落ち葉集め》
 葉っぱにはいろいろな形、大きさがあり、種類ごとに違っています。“種類”の違いに着目する活動に特化させるため誰でもできるジャンケンをし、ジャンケンに勝ったら1枚ずつ葉っぱを拾いながら、葉っぱの違いに気づく楽しい活動です。
 最後に、全員の落ち葉を種類事に並べて、何種類あったかを数えます。
《森の美術館》
 自然の中にいると、その中の風景や場所、動植物などが1枚の絵のように美しく輝いている場所に出会うことがあります。そこに額縁を置くだけでそこはギャラリーとなります。みんなで鑑賞し自然の美しさをわかちあいましょう。

森にまう

きみどりぶどう

命が集る木のかぶ


秋の赤色

はっぱの階段

たべたいなー

お家に帰ろう

あきのはっぱ
《音いくつ》
 音を集中的に聞くという時間をとると、、だんだんと感覚がとぎすまされてきて、小さな音まで聞こえるようになってきます。また、同じ風の音でも遠くでうなっている音と真上で葉をゆらす音の違いなどにも気づかされます。今日は、たくさんの鳥の鳴き声が聞えました。カケス、ウグイス、オナガ、メジロ、シジュウカラ等。
《森の色合わせ》
 自然の中は様々な色に満ち溢れています。ひと口に「みどり」と言っても、実に多くのみどり色があることに気づくことができます。今日の色キーワードは朽葉色(48分類)。
《木の鼓動》
 木の中からどんな音が聞えてくるでしょう。木の内部の音に耳を澄ませながら、木の中で起きていることと、木のまわりのものとの関係に思いを馳せることで、木への親近感を深めます。

3.昼食
 事務局で用意した野外活動定番の豚汁と参加者が各自持参したおにぎりで昼食をとりました。環境を考えて竹のおわんを作り、また、参加者にてマイ箸を持参していただきました。
 今日の豚汁は、子どもの森釜戸で温めました。味は大変好評で、野外で久しぶりに豚汁らしい豚汁を食べたと感想もありました。確かに美味しかったです。


竹を輪切りにしてお碗作り

昼食風景

4.ドングリ工作
 美味しい昼食が終ったら、ドングリ工作をはじめました。作品サンプルを見てもらい、参加者各自で自由に材料を選んで工作をしました。参加された皆さんは、一生懸命にドングリや枝の組合せを考えて、オリジナルあふれる作品を完成させました。

工作風景
ドングリ作品

 楽しい1日を過ごせてもらえたでしょうか。おつかれさまでした。


参加者記念撮影

:*´*☆彡 参加者感想 。★彡*

 楽しかった。特にどんぐり工作。
 どんぐり工作で、自分の工作ができてとても楽しかったです。また、家族みんなで来たいです。どんぐり工作は、家でも作ってみたいと思います。今日は、とても楽しかったです。
 約1日、時間がゆっくり流れていく中で過ごしたと思います。子供たちと話をする時間も、仕事であまりなかったので、今回の参加は、とても良かったです。また、環境にも、会社で取組んでいるので、今後もこのような活動がある事も話したいと思います。
 家族で参加できてとれも楽しかった。子供もとても喜んでいました。
 今日は、はじめてやったネイチャーゲームやどんぐり工作をしたりするのが、とても楽しかったし、とても思い出になりました。
 先週に引き続き、山の中で遊びました。自然の中で寒かったけど、すごく気持ちよく楽しかったです。でも、山の中でもゴミは落ちているなぁと思いました。終わりの片付けの時、5分間だけゴミ拾いをしてはどうでしょうか?と思いました。
 山のそばに住んでいながら、なかなかふれ合う機会がなく、今回参加させていただいて、改めて感じること知ることができ、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
 今日の子どもの森の中で一番楽しかったのは、どんぐり工作です。けがをしたけど楽しくて良い作品ができました。楽しい1日と思い出になりました。
 今日は、とても楽しい思いでができました。工作やネイチャーゲームもとても楽しめました。なので、またこんな「森とあそぼう」のようなものがあったら参加しようかなぁと思いました。ありがとうございました。
 どんぐりが大きいの、小さいどんぐりがいっぱい落ちていて、一杯とれてよかった。家でもまた一杯とりたいです。また行きたいです。落ち葉や木の形がよくわかるようになって良かったです。家でもいっぱいとって作りたいです。


デイキャンプ2007 2007年7月28日

 今年のデイキャンプは、門川高校の協力で門川高校演習林研修棟周辺での実施とボランティアスタッフとして3人の高校生と先生1人が参加してくれました。子どもたちへの環境教育の一環として、また成人には環境への啓発の場として、自然環境の中で遊びながら環境についてを学んびました。

《プログラム》

 9:00〜 オリエンテーション
 9:20〜 ネイチャーゲーム
11:30〜 昼食(焙り焼きソーセージ)
13:00〜 ツイストパン焼きと工作
15:00   解散

キャンプ場:門川高校演習林研修棟周辺(西門川山中)
参加者数:スタッフ等含めて19人
  天気:雲ひとつ無い快晴

1.オリエンテーション
 横山理事長の代表あいさつの後、今日のプログラム内容の確認と安全上の注意などの説明がありました。その後、飯盒に参加者の家族毎に、米と水を入れてもらい飯盒炊飯の準備をしました。

飯盒炊飯の準備 古田さん、黒木さん(ネイチャーゲーム)紹介

2.ネイチャーゲーム
@同じものを見つけよう:対象物をただ漠然と観察するのではなく、限られた時間の中で記憶をします。さらに、それを後で探し出すという目的を付加することで、集中して対象物を観察するようになります。また、記憶と一致した自然物を探せ出せた時の喜びは、そのまま自然物への関心に結びつきます。

事前に集めていたフィールドに存在する自然物を記憶します。そして、記憶した自然物と同じ物を探します
探し集めた自然物を持ち寄り、同じ物が探し出せたか話し合います。それぞれの働きなどを話し、拾ったものを自然に返します。

Aジャンケン落ち葉集め:葉っぱにはいろいろな形、大きさがあり、種類ごとに違っています。“種類”の違いに着目する活動に特化させるため誰でもできるジャンケンをし、ジャンケンに勝ったら1枚ずつ葉っぱを拾いながら、葉っぱの違いに気づく楽しい活動です。

最後に、全員の落ち葉を種類事に並べて、何種類あったかを数えます。

Bフィールドビンゴ:自然には普段私たちが想像しているよりも、はるかに多彩で不思議なものです。様々な感覚を使って自然の中を歩き回れば、身近な自然の中でこそ、本当に大切なものを見つけることができます。

フィールドを下調べして、古田さんがフィールドに存在するものでビンゴカードを手作りしていました。


沢を歩きながら、ビンゴカードにあるものを探しました。

C音いくつ:音を集中的に聞くという時間をとると、、だんだんと感覚がとぎすまされてきて、小さな音まで聞こえるようになってきます。また、同じ風の音でも遠くでうなっている音と真上で葉をゆらす音の違いなどにも気づかされます。感覚を集中していろいろな音を聞くと、心も静かになってきます。

音いくつでクールダウン おまけ:ウスキキヌガサダケ

3.ネーチャーゲーム中にスタッフは
 参加者と高校生ボランティアがネイチャーゲームに行っている時に、残ったスタッフで、飯盒炊飯・炙り焼きソーセージ生地作り・ツイストパン生地作りをしました。

飯盒炊飯 パン生地作り

4.昼食
 参加者にて飯盒炊飯したご飯をおにぎりにして、炙り焼きソーセージ生地をカシの棒にまきつけて釜戸で焼きました。
 高校生ボランティアによる炙り焼きソーセージ生地のカシ棒への巻き方の説明があり、小さな参加者も炙り焼きソーセージを作りました。その後、みんなで釜戸の直火で焼き上げました。焼きあがったソーセージをおかずに、おにぎりをほおばりました。

5.川遊び
 炙り焼きソーセージでお昼ご飯が済んだら、高校生と子どもたちだけで川遊びに出かけました。川に、炙り焼きソーセージを餌にしてペットボトルで作った魚取仕掛を川に沈めて、小さな魚を捕りました。川の中で、子どもたちがおおはしゃぎしたので、あまり魚が仕掛けに入ってくれませんでした。

6.ツイストパン焼きと工作
 子どもたちが川から帰ってきたら、ツイストパン焼きをしました。子どもたちがパン生地をカシ棒に巻きつけて、釜戸でゆっくりと焼き上げます。焼き上げたツイストパンを食べ終わったら、工作作りをはじめました。
 工作は、杉の小枝を使っての鉛筆型ペンダントを作りました。小枝の先を小刀で削り、鉛筆の芯に見立てた色をマジックでつけました。

ツイストパン作り
鉛筆型ペンダント作り

参加者感想

・今日は楽しく一日を過ごすことができました。森の中に入り虫や葉っぱを実際に触り、魚を捕まえたりと子供もたくさんの経験ができたと思います。昼食のソーセージやパンも本当に美味しかったです。このきれいな自然を、大切にしていかないといけないと思いました。
・工作がおもしろかったです。
・久しぶりの野外活動でした。一日、森の中で水の音を聞きながら楽しい楽しい時間を過ごすことができ、ネイチャーゲームで子供たちの生き生きとした姿を見ることができ、とても良かったです。参加させて頂きありがとうございました。
・親子で楽しい時を過ごすことができました。夏休みの良い思いでとなりました。川の中に入って自由に散策したり、色々な発見をすることができました。子供たちの表情も生き生きしていました。ソーセージやパン焼きも初めての経験で、自分で作った物を食べ、すごく美味しかったです。特にネイチャーゲームは、自然の大切さを改めて考えさせられました。ありがとうございました。
・珍しい虫や蛇がいて、楽しかったです。
・楽しかったです。"^v^"
・自然と触れ合える体験ができた良かった。身近なもので物で工作もできることも解った。そして、自然の大切さを学んだ。今日は楽しかったです。
・自然と触れ合えて遊べる時間を楽しめました。ネイチャーゲームの中で、落ち葉を見つけることも親子で楽しめました。工作では、可愛いペンダントができて良かったです。ありがとうございました。
・ちょうちょうを見るのが楽しかったです。


参加者・スタッフ記念撮影


デイキャンプ2007準備 2007年7月22日

 昨年に引き続き、今年もデイキャンプを開催します。
 今年は、門川高校からボランティアスタッフとして3人の高校生が参加してくれます。デイキャンプを実施する門川高校演習林研修棟で、デイキャンプのプログラム確認をしました。釜戸の準備と昼食の炙り焼きソーセージと飯盒炊飯の事前予行調理、ツイストパン焼きを実際にやってみて当日の役割分担等を整理しました。
 デイキャンプまで後一週間、まだ不足している事を用意しなければなりません。

飯盒炊飯の予行調理

試食

おまけ


環境問題を考える講演会 2007年2月4日
 日向市中央公民館 午後1時開会

講師に、蒲生芳子さんを招いて、環境問題を考える講演会を開催しました。

講師紹介 蒲生芳子さん
 モットーは「ゆっくり」。「そばやのおばさんのエコロジー」という名前で、様々な循環と取り組みながらエコロジー活動を行っています。


横山理事長による活動紹介

*がまこう庵店主
*エコネットみやざき代表
*ひむか菜の花エコプロジェクト代表
*宮崎県地球温暖化防止活動推進センター運営委員長

1.子どもの森活動紹介

 蒲生さんの講演の前に、主催者あいさつを兼ねて、横山理事長が今年1年間の活動を紹介しました。
@環境プログラム(小学校での椎茸作り、昨年の環境問題を考える講演会、バードウオッチング、デイキャンプ、どんぐり拾い、つる取りとつる工作)
A森づくり(複合林の形成、森林の再生)

2.そばやのおばさんのエコロジー(〜あなたにできること私にできること〜)
    講演:蒲生芳子さん

《ビオトープ(BioTop):生物の棲みか》
 ビオトープの事を知った時に、60万円の自費(お子さんの学資保険の満期返戻金だったそうです)で、ドイツにビオトープ視察に行ったそうです。 ドイツでは、公共事業で直線化した河の流れを、自然の蛇行した流れに戻すことで、水生動物が暮せるブッシュを作る。そこには、水生動物を食べる鳥などの生物が暮せる環境ができあがる。アウトバーンの両脇には、木が生い茂る地帯を作り、生物が行き来できる回廊を作る。などのドイツ政府のビオトープ政策の紹介がありました。子どもの学校教育の中にもビオトープの考え方が入り込んでいるそうです。
 ビオトープは、「メダカを戻しましょう」「蛍の里を作りましょう」と言った固体種の指標ではなく、水辺から始まる生物(人間にとって都合の悪い生物(蛇や毛虫)等も含めて)の生態系を作ること。

《菜の花プロジェクト》
 日本では、食用油に菜種油が使われていたが、現在は、安い輸入材料による製品化された不純物一杯の食用油を使っている。食用にするなら値段は高いが安心な菜種油を使いたい。その菜種油で、車が走る。菜種油で天ぷらを作って、その廃油で車を走らせる。宮崎市では3台のゴミ収集車が菜種の廃油で走っている。

《身土不二(しんどふじ)》
 そこで取れた(生産された)物を食べると自然環境が循環する。食物連鎖の頂点にいる生物は死ぬと土に返るので、食連鎖の底辺にいる微生物の養分となる食物連鎖が存在している。牛肉を輸入すると牛を育てた国の水や穀物を同時に輸入することに、正常な食物連鎖が崩れている。日本の食物自給率は40%だが、単に食物だけの問題ではなく、他国の環境悪化を促進していることになる。
 食物の他にも、エネルギーも福祉も身土不二の概念が必要。エネルギーは外国からの化石燃料に頼らず、家庭で太陽、風力、水力でエネルギーを自給できる。福祉も地域で助け合う相互扶助で自給できる。

《がまこう庵》
 地元でできた蕎麦を使って石臼にして店で使っている。お店の横にビオトープを作り、店舗排水は、炭で浄化してビオトープに流している。バイオマスのトイレの設置や古民家を移設して使用など、循環型環境を実践している。

《ハチドリの一滴》この物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話です。
 
森が燃えていました。
 森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました。
 でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり。
 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます。
 動物たちがそれを見て『そんなことをしていったい何になるんだ』といって笑います。

 クリキンディはこう答えました。『私は、私にできることをしているだけ』この短い物語の中には、たくさんの教えがつまっています。地球温暖化、戦争、飢餓、貧困……。私たちの地球には深刻で大きな問題がいっぱいです。他の動物達は、火の消し方を知らなかったのかも知れません。クリキンディを英雄視しているのではありません。『あなたのできること 私にできること』を教えているのではないでしょうか。

講演中の蒲生芳子さん

 講演会には、16名の参加がありました。参加された皆さんは、一様に環境問題には関心の高い方々で、蒲生さんの話を熱心に聞き入っていました。子どもの森の活動も、「あなたにできること私にできること」の考えで実践しているんだと、あらためて認識し勇気づけられました。


:*´*☆彡 参加者感想 。★彡*

 自給自足は、すばらしい。戦争も無くなる。福祉の自給は最も重要、誰でも何かが出来る。
 がまこう庵に行ってみたいと思います。
 蒲生さんのような生活は、そのままできるものではないが、ほんの少しのことから何かがやれることは出来そうだ。そのほんの少しを踏み出す勇気を自己満足で良いのではと優しく背中を押してくれる蒲生さんの話はわかり易く心に染みた。
 一人では何も出来ないと思っていましたが、小さなことでも身近な所から考えていこうと思います。それを周りの人たちにも広めたいと思います。車の免許はありますが、主人が運転するから、私は自転車か歩きで動いています。水についてですが、どこに行っても美味しい安全で飲める水に出会うことができないのが、とても残念です。一日の生活の中から、考える事がいろいろあるように思います。
 自然の中に人間は生かされている事を自覚し、日々の生活を送ることが大事でなないか。
 これからは少しでも、ゴミの量を少なくすることに心がけたいと思います。
 講演をお聞きして、環境問題への関わり方等がわかり、大変勉強になりました。今後、物の見方や考え方をチョッピリ変えて、将来に悔いを残さないよう取り組んで行きたいと思います。ありがとうございました。
 蒲生さんの活動は、新聞紙上などでよく見ています。ご活躍をお祈りします。今、地球環境はじわじわと人間にしっぺ返ししているように思えてなりません。私の孫の代のことを思うと気になることのひとつです。身近な所から、少しづつでも行動を起こすことが私に与えられた使命だと感じています。とてもためになる、お話をありがとうございます。
 今日の蒲生先生と同じで森林についても今までの輸入木材を使うのではなく、環境も配慮した国産杉の使用、森林の整備を子供たちにも知って欲しいです。子供たちに川や森の自然を知る中で環境も考えてもらいたいですね。
 自分の暮らしを見直すいい機会でした。自分でできることを無理せず楽しくやって行きたい。
 ”豊かに生きる”という事を考えさせられました。そして、知らないことがとてもたくさんあることを感じました。みんなの地球だから、私たちが守らなければならないのに、やはりどこか他人事のように生きている自分がいます。今日から私でもできること、ワンポトリを始めてみます。ありがとうございます。
 良い話を聞くことができました。まずは私が出来ることを一つ一つやっていくことが大切だということを実感しました。また、あまり背伸びせず、ゆっくりとやることも長続きの秘けつかと思いました。
 環境問題には関心があり今日の講演はとても良かった。普段、自分が考えている身の丈の生き方また、身土不二の考え方など、共感する点があり興味が持てました。”食”の大切さなどが再認識されました。ぜひ一度おそばを食べに行きたいと思いました。