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妖精の森での竹棚づくりと竹粉づくり(第4回竹林の整備) 2011年11月12日、13日

参加者:延べ7人

@竹棚の作成(12日と13日の午前)
 新たに竹を伐採して根元部分を使って竹棚を2個所つくりました。伐採した竹の中部分は、12月に開催する環境プログラムで必要となる竹串・竹スコップ・竹ポットに使います。上部の笹枝部分は、作った竹棚に積んでいきます。

作った竹棚に、枯倒竹・伐採した竹の笹枝・作業の妨げになる下木を積んでいきます。


A竹粉の作成(12日の午後)
 1・2年生の竹を伐採したら、笹枝を落として竹粉にします。約130kgの竹粉ができました。今日作った竹粉は、ecoスクールの麦畑で肥料として使用します。

笹枝がない竹はきれいな竹粉が作れます。

12kgの竹粉

作業後

B6月と7月に伐採していた竹の粉砕(13日の午後)
 梅雨の時期に伐採し、まだ処分していない竹がグランドにあったのでチップにしました。今日までに伐採した竹は、すべて処分できました。


ベンチスペースのチップを増量しました。

11月12日の参加者

 

妖精の森での竹棚づくり(第3回竹林の整備) 2011年10月9日

参加者:8人

 7月に伐採して斜面に残していた5mの竹を使って、3個の竹棚を作りました。

@竹棚を作るのに支障となる下木の伐採
A棚に必要な竹が足りなかったため竹を5本伐採
B5mの竹を針金で、支柱(竹根元)に括り付た竹棚づくり
C伐採した下木や竹笹の部分と斜面に散乱している倒木竹などを作った竹棚に積む

 今日の気温は作業には適してましたが、とにかく蚊が多かったです。竹山には4人で入ったのですが、作業する周辺に虫よけスプレーを撒いて全員蚊取り線香を腰に下げて作業をしました。


作業開始

竹棚を作るのに支障になる下木を伐採

竹棚を作り倒木竹や伐採した下木を積みます

おまけ:銀杏の種採り

今日の参加者

作業後

 

妖精の森での竹伐採(第2回竹林の整備) 2011年7月9日、10日

参加者:9日は11人。10日は4人。

 6月4日に引き続き、ecoスクールでの竹イカダで使用するための竹と竹棚用の竹のために竹伐採を実施しました。猛暑の日中での竹伐採と3mの玉きり作業は過酷で、2時間もしないうちに体力・気力のすべてを使い切ってしまいます。そのため午前中で作業を終了させました。2日間で約20本の竹と伐採と竹イカダ用竹を約30本を作れました。午後は、暑くなった体を冷やし涼をとるために、エビ採りや魚釣り、川流れの川遊びをしました。
 その他に、キクラゲ原木のホダ組みが崩れていたの組み直し、草刈り等をしました。また、9日は、参加者で手分けして、ソーメン湯がきやかき揚げ、ソーメン流しのレール作り等をして、ソーメン流しで昼食をとりました。

 2人が山斜面に登って竹伐採をして、伐採した竹の根元部分を竹棚で使用するため、斜面で5mで切ります。5mに切った竹根元は、そのまま斜面に残して、残りの竹は2人で斜面を降ろし、さらにグランド上で2人がグランドまで降ろし、グランドから3人で引き降ろします。グランドでは、引き降ろした竹を3mに切っていきます。引き降ろした1本の竹から1本か2本のイカダ用竹がとれます。イカダ用竹にするには細すぎる部分はグランド端へ移動させました。グランド端へ移動させた竹は、いずれチップにする予定です。

GOCANの森で高校生との下草刈 2011年6月18日

 GOCANの森での森づくりも今年で6年目となりました。今年も毎年恒例の門川高校生と一緒に下草刈をおこないました。今回の天気は雨で、3年連続で雨の中での下草刈となりました。しかも、今までで一番激しい雨となりました。そんな天気でしたが、高校生が5人と先生の6人が門川高校から参加してくれました。子どもの森からの参加者は3人で、計9人での下草刈です
 朝8時に門川高校に参加する高校生が集合した時には、既に雨が大降でした。やや不安を抱えてマイクロバスでGOCANの森に出発しました。マイクロバスでの移動を利用して、今までのGOCANの森の取り組みと今日の作業説明・注意点などのオリエンテーションを実施しました。GOCANの森に着いて、テント設営、道具の準備、体操、作業道の確認をおこなってから、下草刈の作業にはいりました。
 植樹した苗木は4年が経過して、ケヤキとイロハモミジの樹高も2mから3mとなっています。ただ残念なことに、ヤマザクラは成長が遅く、誤って下草と一緒に着られたりして、数本しか残っていません。

大雨だったためテントの中で体操 下草が生い茂っています。
下草刈の様子
下草刈の様子
小屋の屋根が壊れていました。 作業終了


 悪天候とボランティア人数不足であったので、全面刈り払いではなく、樹木の周りをつぼ刈りしていきました。激しい雨の中、高校生は汗だくで雨にぬれながら、森づくりボランティアに励んでくれました。約1時間の下草刈で予定していた作業が終了したため、森の学舎へ移動しました。

 森の学舎では、お楽しみ昼食である素麺流しをしました。その準備として、竹で素麺のお椀を作り、釜戸で素麺をゆがきました。また、素麺の他に、野菜の天ぷらを作りました。

素麺のお椀作り 釜戸で素麺ゆがき
素麺流しで昼食 今日の参加者


 解散時間の14時になり、門川高校生は再びマイクロバスで帰路につきました。

妖精の森での竹伐採 2011年6月4日

 平成23年度の妖精の森(竹林の整備)の活動がはじまりました。前の週が活動予定日でしたが、台風の影響で雨だったため一週間遅れての活動となりました。
 最初に、5月に本伏せしていたシイタケほだ木の本伏せが、台風の風の影響かと思いますが崩れていたので、もう一度組みなおしました。本伏せを組みなおしてから竹の伐採にはいりました。
 これから伐採する箇所は、斜面下にサクラがあるため、斜面の横方向に伐採した竹を倒さなければなりません。ですが、斜面の横方向には、なかなか上手く倒すことができません。斜面下方向にあるサクラの枝に伐採した竹が掛かった場合には、その度に伐採した竹を引っぱり戻し、掛かっている部分を外します。これに大変時間がかかります。太い幹は、竹棚として使用するため斜面で5m(竹棚の横長)で切断して、残りをグランドに降ろします。
 今回伐採した竹は、ecoスクールのイカダ作り・イカダ流れで使用します。また、門川高校生とのGOCANの森下草刈のお楽しみのソーメン流しレールにも活用します。
 午前中に約30本の竹を伐採して、午後はグランドに降ろした竹を、イカダの材料として3mに玉切りにしていきました。時間がなかったため粉砕まではできませんでした。


シイタケ原木の組みなおし

今日の参加者
斜面下側から伐採していきます。
グランドでイカダ材料と粉砕部分との別けていきます。
30本の竹を伐採しただけでもすっきりとしました。(左:伐採前、右:伐採後)


竹棚づくり仮完成 2011年3月5日

 伐採竹を活用した9箇所の竹棚に枯れた倒竹や作業のために伐木の枝を積み、これまでに竹を伐採した空間の整備が終りました。昨年11月からの伐採した竹は約200本で、昨年度未処理だった竹も含め粉砕して作ったチップの体積は約36m3(竹約260本分)でした。

竹棚づくり
今日の参加者 完成した竹棚


 これからも、竹林の竹伐採と竹棚づくりを進めていきます。

森林環境セミナー 2011年2月6日、20日、27日

 昨年度までは森づくりボランティア養成セミナーとして実施していた森づくりセミナーを、今年度は森林環境セミナーとして開催しました。昨年度には無かったカリキュラムを入れ日程も3日間とボリュームを増やしました。
 環境問題への取組みのひとつである森づくり活動に継続して参加するボランティアと、森づくり活動を自らコーディネートするリーダー的ボランティアを育成するセミナーで、今回が3年目(3度目)の開催となります。

《森林環境セミナーのねらい》

○ 2月6日(9:00〜15:00)

スケジュール
9:00 開講式、オリエンテーション  事務局
9:20 森づくりのための森林生態学  宮崎大学農学部准教授 高木正博 氏
11:30 森づくりボランティアの紹介  事務局
12:00 昼食
13:00 森づくりでの安全管理  安全技術指導員 岩田幸生 氏


森づくりのための森林生態学

◆森づくりのための森林生態学
 林業を中心とした森づくりの考え方の講義でした。森づくりボランティアとして中心に位置づけるのは、森林の持つ様々な働きであることであると思いました。
1.樹木について
 樹木の分類と学名についてを、木本植物と草本植物、針葉樹と広葉樹、裸子植物と被子植物、常緑と落葉の大きく違いがあることや、科・属・種で樹木に名前がついている。葉の開きに一斉と順次の違いには、他の樹木より優位に立つためにそれぞれメリットとデメリットが相反していること、尾根を好むカシと谷を好むカシなど、生き延びるために多様性があることを学びました。
2.森林の持つ様々な働き
 5m以上の樹木が30%を占め、面積が0.3haが森林の定義であること、日本の森林帯区分、森林面積は世界の陸地の3割で、日本の国土では7割を占めていること、森林は木材生産・水源涵養・山地災害の防止・二酸化炭素の吸収・野生鳥獣の生育場所・レクリエーションの場所などの多面的機能を持っていることを学びました。そして、それらの多面的機能を同時に発揮できるな場所である。
3.森林を育てる技術
 森林のうち4割が人工林で、齢級(T齢級=1〜5年生)で数えること、施業は、育苗・植栽(更新)・下刈り・つる切り・除伐・間伐・枝打ち・主伐・搬出が森林を育てる技術であることを学びました。

◆森づくりボランティアの紹介
 県内の森づくり団体が、どのような森づくりををやっているのか、また森林などを活用しての環境学習をしているのかを、子どもの森の活動を中心に説明がありました。

◆安全管理
 設備のメンテナンス・不適切な作業環境・疲労や加齢等の人的要因・作業の管理の何れかに欠陥がある場合に林業労働災害の発生がおきること、作業時の意識改革や作業前ミーティングの必要性、事故を未然に防ぐ対策、自己発生時の対応を前もっと準備しておくこと等を学習しました。そして、災害の事例について、講師の岩田さんの周辺で起きた災害事例の説明もありました。林業労働災害については、ボランティアにも同じようにあてはまると思います。
 また、倒木作業での受け口と追い口についての説明がありました。チェーンソーによる実習は2日目です。


森づくりボランティアの紹介

安全管理:作業前の点検と準備体操


○ 2月20日(9:00〜15:00)

スケジュール
9:00 森林資源の活用(キノコの栽培)  事務局
11:30 チェーンソー・刈払機などの山林作業機械の使用法  林業従事者 松本哲也 氏
12:00 昼食
13:00 チェーンソー・刈払機などの山林作業機械の使用法  林業従事者 松本哲也 氏


◆森林資源の活用(きのこ栽培)
 森づくり活動をして、作業の安全上でどうしても下木(広葉樹)を倒さなければならない時があります。倒した下木も有効に活用しなければなりません。薪にしたり炭にしたり、チップ化して堆肥等に利用したりします。そのひとつとして、キノコの原木への使用もあります。昨今の森づくりボランティアでは、活動の楽しみとしてのキノコ栽培も盛んに行われています。
 キノコは菌種であり、分解者として菌種が自然界に必要不可欠な存在であること、キノコが育つ自然環境とキノコの生育についてを学んだ後、キノコの菌コマ打ちを体験しました。クヌギの原木にシイタケ菌コマを、ハゼの木の原木にキクラゲの菌を接種しました。


シイタケ:クヌギにドリルでコマ穴を開けています。

キクラゲ:ハゼの木に菌コマを打っています。


◆チェーンソー・刈払機などの山林作業機械の使用法
 チェーンソーと刈払機の基本的な使い方、チェーンの目立てについて、樹木粉砕機の紹介を行いました。受講者のほとんどは、山林作業機械に触れるのが初めてで、1日目の安全管理で学習したことを思い出しながらのチェーンソー実習です。一人あたり2、3箇所の受け口と追い口を作りました。

グランドに埋めこみ立てた間伐杉を立ち木に見立て、受け口と追い口づくり

色々な種類の刈払機の説明

チェーンの目立ての説明

樹木粉砕機で竹のチップ化を体験

2日目の受講者


○ 2月27日(9:00〜15:00)

スケジュール
9:00 緊急救命講座  福岡県災害ボランティア連絡会幹事
 NPO 法人日本防災士会福岡県支部長 竹下裕一 氏
11:00 樹木観察  宮崎植物研究会会長 南谷忠志 氏
13:00 昼食
14:00 森づくりと自然保護  宮崎植物研究会会長 南谷忠志 氏


◆緊急救命講座
 (熱中症対策の話の中で)蒸し暑い日に半日間の森づくり作業で流す汗が2リットルかきます。その分の水分を補水する時に、塩分(ナトリウム)の補給も必要であるため、十分なナトリウムの入った飲み物を選びます。市販されているほとんどの飲料水はナトリウムが含まれていますが、塩分控えめ等の健康飲料水にはナトリウムが少ないの注意が必要です。
 足長蜂やすずめ蜂にはかなり注意を払わなくてはいけません。蜂の行動特性を知り、蜂に刺されたときの応急処置用具の使い方等を学習しました。


福岡から講師として招いた竹下さん

竹下さんが紹介してくれた緊急救命グッズ


◆樹木観察
 森の学舎周辺を散策して、講師の南谷さんから植物の名前と方言名や特長などが説明がありました。説明のあった植物には、名前プレートの設置をして行きました。また、食べれる野草を摘んで昼食の時に調理していただきました。ノビル、スイバは和え物に、オニタビラコ、ハハコグサ、ナズナ、セリは雑炊にしました。
南谷さんの案内で森の学舎周辺を散策

名前プレート

アオキの葉っぱをお皿にした和え物


森づくりと自然保護
 森づくりで植樹する時は、本来そこに生息している樹木を植樹することが大切です。苗木も同地域の種から育てた物を使用します。同じ遺伝の木だと何らかの原因で一度に滅びる可能性が大きいため、挿し木や同じ木の種を使わないようにして遺伝子かく乱が起きるように、同じ樹木でも多様性を持たせること。しかし、遠い地域の種から育てた苗木を使ってはいけないこと。できるだけ多くの種類の苗木を混ぜて植え、そこの環境により適した木だけをが生き残れるようにすること等、多くの知識を得ることができました。このことは、街路木にも必要なことです。
 植物の分布において、その地域にしかない存在しない稀少な植物も多くあることの説明もありました。宮崎は日本の中でも多種な植物が存在する地域です。

講習の様子

27日の講師とセミナー受講者


   :*´*☆彡 参加者の声 。★彡*(一部抜粋)

下草刈や植樹等があれば参加したいです。
可能な限り森づくりボランティアに参加して行こうと思う。
社内のボランティア活動にも参加して行こうと思います。
できれば参加者に名札をつけても良かったのでは。
野草の味は最高でした。
機会があれば森づくりボランティアに参加して行きたい。
植栽や間伐等の催しに参加して行きたい。
できる限り森づくりボランティアに参加したい。
森づくりボランティアに参加してみたい。
実際の刈払機の刃の研ぎ方や安全な刃の着脱に仕方を体験したかった。
作業用ヘルメットや作業用マスクの販売先を知りたい。
森づくりの勉強を通して、機会があれば活動に参加したいと思います。
最終日だけの参加だったのですが、「心に緑を」と言われた先生の言葉など、心に栄養をたくさんいただきました。
その他事務局へのお礼の声も多くいただきました。開催者冥利に尽きます。ありがとうございます。

受講者:16人、スタッフ:2人、講師:5人
後援:宮崎県、宮崎県教育委員会、みやざき森づくりボランティア協議会
助成:NPO・ボランティア活動人材・体験プログラム開発事業

堆肥置場と竹棚づくり 2011年1月29日、30日

 今ある堆肥置場は、刈草や竹林の整備で伐採した低木の小枝等で7割程度の容量を使っています。竹林の整備で伐採した竹があるため堆肥置場の横に、同じサイズで二つ目の堆肥置場を製作しました。それと、妖精の森への上り口に簡易階段を設置しました。

手前が二つ目の堆肥置場

上がり易いように階段を配置


 昨年度の経験から、斜面に残っている倒竹や伐竹、低木等をグランドまで降ろし粉砕処分等をして整備するのは、時間がかかり大変な労力を使うため、今年度は竹を伐採した後に竹棚を設置することにしています。29日と30日で、予定している半分の竹棚を作ることができました。

伐採の時に1m根元を残しておいた竹幹に、伐採した竹を針金で留めていきます。

竹棚には斜面に散乱している竹や低木等を置いていきます。

斜面下の用水路のすぐ上にも竹棚を設定しました。

4箇所の竹棚ができました。

29日の参加者は4人でした。


残りの竹伐採 2011年1月9日

 昨年の「ローソン参加による竹林の整備」で伐採を予定していた範囲で伐採できなかった30本位の竹を伐採しました。正月開けで寒い日で、今日の参加者は4人で少なかったですが、伐採した竹は粉砕機でその日のうちにすべてチップ処理することができました。これも、強力な樹木粉砕機竹粉仕様GS121GBのおかげです。

伐採した竹幹の10本を竹棚用として斜面に置いておきました。グランドに下ろした竹はサクラの周りにチップ撒きしました。