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しいたけ日記番外編 2004年12月

 10月23日のしいたけ栽培研修で、宿題として持ち帰ったしいたけほだ木は、みごとに2度目のしいたけが発生しました。
 大きなビニール袋とブロックで作ったプールにほだ木を昼間に5、6時間位つけて、ほだ木が乾燥しないように管理(毎日はできませんでしたが)をしました。そして、11月末に、プールに24時間ほだ木を浸し、上からブロックで重石をして完全に沈める浸水を施しました。その結果、浸水をしてから2、3日で、しいたけが発生してきました。最初に発生したしいたけの傘の直径が19センチになりましたので、どこまで大きくなるか採らずにそのままにしています。先日の新聞で傘の直径が23センチのしいたけが紹介されてたので、その記録を抜けるのではないかと期待しています。他のしいたけは適当な大きさに育ったところで収穫しています。


ビニール袋とブロックのプール

2度目のしいたけ発生

傘の直径19センチのしいたけ(中央)


世代交代の伐採 2004年11月2日(火)

 来年の2月に、しいたけ菌のコマ打ちを予定しています。そのために、原木となるクヌギの立ち木切りをおこないました。翌春に、切り株から萌芽枝(ひこばえ)が出てくるように、土から上10センチ位で伐採していきます。木は、1年で1m以上伸び10年もすると元の状態まで成長します。このように伐採をすることにより世代交代を促進させることになります。全部で30本(約20m四方くらい)の伐採をしました。


しいたけ栽培研修 2004年10月23日(土)


ほだ木に発生したしいたけ

 午前9時から、しいたけ栽培指導をしていただいているしいたけ生産者の方より、今後のしいたけ栽培についての研修を受けました。
※写真は、しいたけ生産者の方のほだ木です。子どもの森で管理しているほだ木も1年後には、このようにしいたけが付く予定です。※
 10月上旬になると、しいたけの発生を促すため、浸水という作業を行ないます。これは、浸水によってしいたけ菌を窒息状態にすることで刺激を与えます。約6時間位、水中にほだ木を沈めます。
 また、しいたけを収穫した後のほだ木で、再度しいたけを収穫したい場合は、ほだ木が乾燥しないように管理し、約1ヶ月(正確には28日)後に、また浸水を行ないます。浸水を経験したしいたけ菌は、浸水に慣れているため、1度目と同じ時間では、しいたけを発生させる刺激を与えられないので、2度目以降の浸水は、24時間行ないます。
 しいたけ菌は、急激な温度差や激しい雨、ほだ木を激しく叩く等の刺激によって、しいたけを発生させます。そのような自然による刺激は、不確実なため、浸水作業を行なうそうです。
 実技作業が予定されていましたが、先日の台風で水源が被害にあっていて水がなく、浸水の実技は、中止となりました。

 しいたけ栽培研修後は、先日の台風23号の被害が心配だったので、本伏せをしている現場まで足を延ばしました。台風による本伏せへの被害が思ったより少なく、ネットが少し乱れていた程度でした。そして、そのまま近場を探索し、クヌギのどんぐりやアケビ、むかご(山芋の実)等を採取しました。アケビは先週の台風のせいなのか、殆ど見つかりませんでした。見つけても、時期が遅かったのか中身のない皮だけの実が多かったです。


クヌギのどんぐり

あけび

むかご

 お昼は、峠の見晴らしの良い場所まで移動して、しいたけバーベキューでおにぎりをほおばりました。自生しているシダの幹等を削って箸を作り、さっき取ったむかごもホイルに包んで蒸し焼きにして食べました。むかごは、とてもほくほくしていて美味しかったです。楽しくおしゃべりをしながら、すいぶん長い時間をかけての昼食となりました。


しいたけバーベキュー

昼食風景

昼食場所から遠くを覗く

別の場所に移動していたほだ木

立ち木(原木になる)の下草刈

 お腹が膨れたら、次は立ち木の草刈り作業を行ないました。来年の1月ごろに、しいたけ菌のコマ打ちを予定しているので、そのコマ打ちをする原木となるクヌギの木を伐採し易いように、下草を刈っておきます。このクヌギが、しいたけを育む原木になるのかと思いを馳せながらの作業でした。
 途中、8月に雑菌の付いたほだ木の状態をチェックしました。雑菌の付いたほだ木は、移動して本伏せ組みをしていたのですが、これまでの台風の暴風によって、本伏せが崩れていたので、本伏せ組み直しをしました。

 今日は、いろいろな事をやりました。家路についたのは、午後4時でした。

 研修の宿題がでました。一度浸水をおこなって、しいたけが発生したほだ木を、しいたけ生産者の方から預かりました。再度しいたけ収穫のため、次の浸水までの約1ヶ月間、毎日水を与えほだ木が乾燥しないように管理しなければなりません。


またまた台風 2004年10月11日(日)

 台風18号がやって来て、しいたけの様子を見に行く間もなく、21号がやって来ました。本伏せは、崩れていませんでしたが、風除け兼日除けのネットが見るも無残な状態になってました。また、本伏せのすぐ近くの杉が、何本も倒木していました。しいたけを栽培管理している山には、すごい風が吹いたようです。
 風除け兼日除けのネットをいったんすべて取り除いて、新しく張りなおしました。作業は、午前11時過ぎから午後4時までかかりました。復旧したネットが眺めながら、台風が来ないようにと、9月に続いて再び願いました。アケビが沢山なっていましたが、ネットの復旧作業に時間がかかってしまい、千切る間もなく家路につきました。


倒木した杉

ネットが無茶苦茶に

ネットの撤去から

そして完了


台風16号後のしいたけの手入れ 2004年9月2日(木)


本伏せは無事でした

 風除け兼日除けのネットが何ヶ所か裂け、枝が散乱していました。また、しいたけ本伏せの場所まで行く間の道脇では、木々の枝がかなり折れていました。そんな強風がふいた後でしたが、ほだ木は一本も崩れていませんでした。
 もう台風が来ないことを願いながら、ネットの修理をしました。

 ネットの修理後に、野生の栗拾いをしました。たくさんの栗が落ちていました。また、どんぐりも拾いました。


野生の栗がたくさん落ちていました

どんぐりも拾いました


ほだ木の移動 2004年8月10日(火)

 前回の日記で報告した緑色の物は、トリコデルマ菌だそうです。他のほだ木に害があるので、すぐに取り除き別の場所に置き、しばらく様子をみて処分するかを決めます。

 オレンジ色の糸みたいなものが付いたほだ木は、しいたけ菌には害はないそうですが、こちらも別の山に移動することにしました。今年の暑さ(高温多湿)のせいで、他の生産者のところにも被害がでているそうです。

 作業の合間に、山の観察と他の生産者のほだ木を見にいきました。山の木々にはもう秋の気配が・・・ 栗には実がなり、アケビもなっています。枯れた木の幹に、きくらげが出ていて「これこそ自然栽培そのもの」と皆感激!


山栗

あけび

まだまだ残暑きびしいのですが、この日は立秋、確かに山には秋がやってきていました。


緊急事態発生 2004年8月6日(金)

 オレンジ色のものが心配でもう一度点検へ、指導してもらっているしいたけ生産者の方に報告したところ、オレンジ色の他に緑色の気になるものも発生しているので、すぐにほだ木を移動したほうがよいとのこと。「たいへんだぁ〜」





台風後の点検 2004年7月30日(金)

 台風の直撃も心配なく、ネットにかかった杉の枯葉などを撤去しました。

 刺激をあたえてしいたけ菌の発生を促すために、音楽を聞かせてみました。夏のおわり〜♪

 子どもの森のしいたけ栽培場のたて看板を、丸太を使って作成設置しました。

 ほだ木に、オレンジ色の糸みたいなものが発生「何かな?」


台風前の点検 2004年7月23日(金)

 台風10号が接近中。ほだ木の様子と台風に向けてネットの支えを点検しました。

 また、草も伸びてきたので、下草刈りも行いました。




梅雨明け後の点検 2004年7月8日(木)

 梅雨の間は、作業がほとんどありませんでした。梅雨が明けたらほだ木に直射日光があたっている場所がないかの点検をおこないました。(しいたけ菌は、長時間の直射日光があたると死滅することがあります。)

 ほだ木を叩いて、刺激をあたえてしいたけ菌の発生を促しました。


林道草刈り 2004年6月19日(土)

 西門川地区全体で行われる恒例の林道の草刈りを行いました。20日の予定ですが、栽培の指導をお願いしている方の都合で私達は、19日に行いました。

 この日は台風の影響で大雨。草刈には雨の日の方が良いのだそうですが、合羽は着用しているものの、みんな下着まで濡れながらの作業となりました。雨の中の草刈経験の無い私たちにとっては、大変な作業となりました。

 借りている、しいたけ栽培場所のお礼ができたらと、この日は、7名でがんばりました。

 また、本伏せが崩れかけていた箇所があったので、その組み直しもおこないました。


本伏せが崩れていた 2004年5月21日

 風で、組み上げていたほだ木が、一部崩れていました。

 元の組み上げた状態に戻すため、崩れていた部分の本伏せ作業をやり直しました。この時に、天地換えも一緒におこないました。

天地換え:立てて手組んでいるほだ木の水分の偏りを少なくするために、上下を反対にする作業


本伏せ 2004年4月24日(土)

 仮伏せをしている所(しいたけ菌のコマ打ちをした場所)から、本伏せ設置場所へほだ木を移動しました。

 500mほど山に登って移動させるため、軽トラックで途中まで運び、後は、人力でほだ木を抱えて本伏せ場所へ移動させました。

ほだ木の組み方はいろいろあるそうですが、一本の支えを元に組んでいく方法にしました。

本伏せ完成!


本伏せ場所の下草刈り 2004年3月22日

 斜面の杉山で草刈も大変。

 350本のほだ木が置けるくらいのスペースの草刈をおこないました。これで、風通しもバッチリ。






しいたけ栽培研修 2004年3月6日(土)

 しいたけ菌のコマ打ちが終わって、しいたけ指導者の方から、今後のしいたけ栽培についての大まかな流れについての説明を受けました。「しいたけ栽培の主な流れ」を閲覧してください。

 原木のしいたけ菌のコマを詰める穴は、電気ドリルで穴を開けるのですが、昔は、右の写真の様に、しいたけコマ穴あけ用ハンマーで穴を作っていたそうです。







仮伏せしたほだ木の確認 2004年2月23日(月)

 昨日のしいたけ菌のコマ打ちをした原木は、ほだ木となるための準備として、仮伏せをしました。この状態で約一月間、直射日光にあたらないようにシートや笠木(木の枝)などで保護します。  原木に、しいたけ菌を接種して、しいたけを栽培することになった原木は、ほだ木と名称が変わります。







しいたけ菌のコマ打ち 2004年2月22日(日)

 今にも降り出しそうな空模様の中、10:30よりコマ打ちを行いました。

 スタッフを含め50数名の参加者で、はじめに西門川のしいたけ生産者の方から、しいたけに関しての説明がありました。

 説明が終わるとさっそくコマ打ちを体験しました。その日の早くからボランティアで指導をしてくださった方が、何本かの原木に、ドリルで穴を開けてもらっていたので思ったより早く作業が終わりました。

 お昼は、コマ打ちした場所より町道に戻り、町道沿いに流れている三ヶ瀬川で、しいたけ、干し魚のバーベキューをしました。しいたけが美味しいと子どもたちにも大好評でした。


明日の準備 2004年2月21日(土)

 町道から歩いて15分ぐらいの場所に、看板を持って登りました。

 明日、しいたけ菌のコマ打ちをする作業場所の草刈、そして看板の設置をしました。