ホーム他の活動>2006年他の活動

ふるさとの環境を学ぶ会 2006年11月23日

 みやざき森づくりボランティア協議会で一緒に活動している「日向市ふるさとの自然を守る会」主催で、勉強会「ふるさとの環境を学ぶ会」が日向市立富高小学校の体育館で開催されました。この勉強会に、10時から会場設営のお手伝いから参加しました。

13:10〜13:40 講義1 土井裕子さん 『川や海、水辺とのふれあい』
13:50〜14:20 講義2 山口正士さん 『里山から海辺まで、なぜ水辺の生き物が消え生き物が消えたのだろう!?』
14:30〜15:30 ディスカッション 水辺とのふれあいと水辺の生き物(環境勉強会)

《講義1》 5,6年前までの河川の護岸工事は、左右岸片と川底をコンクリートで固め、できるだけ早く雨水を海に流すために、川の流れを直線にするのが主流だった。その結果、河川下流と海に災害が増え、川から植物と水棲動物が生息できなくなった。蛇が川に落ちても這い上がれない川となったため、子どもにとっても大変危険な物と変わってしまった。「良い子は川に近づきません」なる標語がまかり通ることになった。本来、人間が持っていた自然を読み共生するノウハウを奪う結果となった。その反省から、河川は、できるだけ自然の曲がった流れ、コンクリートで固めることをしない自然に近い形で、住民参画で残すことに変わってきた。川遊びを知らない現在の子ども達に対して、川遊びを通して自然の大切さを知ってもらう活動を、国土交通省から委託を受けた河川学習館リバ−パル五ヶ瀬川で実施している。


土井裕子さん
1952年 延岡市生まれ 一級建築士
1975年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
1991年 A・D建築設計設立 まちづくりに関わる事をライフワ−クとしている。
2002年 NPO法人『五ヶ瀬川流域ネットワ−ク』設立 理事長

河川学習館 リバ−パル五ヶ瀬川 事務局長
宮崎県森林審議会委員などの公職に在任中
その他ボランティア活動世話人等
『すまいのセミナー』 論文多数

《講義2》 日本のはまぐりは、一部を除き絶滅または、絶滅の危機にある。はまぐりは、稚貝の時に砂浜の浅瀬で育ち、大きくなるにつれて深瀬へと生育場所を代えていく。砂浜の侵食、また、浅瀬は残っているが、森からの栄養分が河川から海へ流れ込まなくなり、稚貝を育てる細藻が繁殖せず、稚貝を育てる浅瀬が無くなってきている。河川や護岸の公共事業洗剤、農薬が海に流れ出ることも、稚貝が育つことのできない原因のひとつでもある。沿海の魚も、はまぐりと同じ育ち方をする。海の生き物を守るには、森や河川を守らなければならない。洗剤の使用など、人間の生活も見直さなければならない。絶滅の危機にある水生動物を増やすためには、稚貝や稚魚の放流などをするのではなく、育つ環境を取り戻すことが大事である。


山口正士さん
1942年 広島県生まれ 元琉球大学 理学部海洋自然科学科教授
1965年 東京大学農学部 水産学科 卒業
1970年 東京大学大学院 農学系研究科 水産学専攻 農学博士
2006年 琉球大学 理学部 海洋自然科学科 退職
2006年 ルミナス・ヒムカ水生生物研究所(設立準備中)

太平洋学術会議・国際協力・研究活動・審議会委員などで活躍、その他国際論文・著書多数
水生生物の第一人者
現在 日向市塩見奥野地区に在住

《ディスカッション》 昔の海岸保安松林では、近所の方が、落ち松葉を畑に撒くために集めていたので、腐葉土ができず潅木を自生していなかった。現在は、落ち松葉をそのままにしているので、腐葉土ができ潅木が自生するようになった。そのために、松林を維持するために、下草刈り等の整備が必要となってきている。また、海岸保安松林は、雑木林なの自然林でも可能である。
 護岸工事などで、撤去されてしまったハマボウを再生することも、これからの災害防止や環境保全に必要ではないか。
 キーワード「遊び」⇒「文化」⇒「時間」を経済へとつなげて行く、再生産能力を引き出す環境づくりをする。環境を守るためには、そこに経済も成り立つ必要がある。

ディスカッション風景


地球温暖化防止活動推進フェスティバル 2006年11月18日、19日

 みやざき森づくりボランティア協議会が、宮崎市のフローランテ宮崎で開催された「地球温暖化防止活動推進フェスティバル2006inみやざき」へ共催で参加しました。子どもの森もみやざき森づくりボランティア協議会の一員として、この催しに参加してきました。その他にも、子どもの森が、ドングリ拾い(&育苗)を実施した時に、とうもろこし澱粉のポットを提供してくれた「有限会社エフケー殖産」や、コカ・コーラ環境教育賞主催者賞の贈与を担当してくれた「南九州コカコーラ・ボトリング」等、環境に配慮している企業や他団体も多数参加していました。

 みやざき森づくりボランティア協議会は、屋外テントにて、森づくりパネル紹介とドングリ工作を実施しました。両日とも雨の中での開催となりましたので、一般入場者が少なく(特に18日の土曜日は、100人も来たでしょうか)共催開催した団体としては、天気さえ良ければとすごく残念でした。そんな中、親子連れを中心に、ドングリ工作は、まあまあ人出もあり好評だったと思います。

みやざき森づくりボランティア協議会のテント

家族でドングリ工作
ドングリ・スノーマンの作品 (ドングリ・スノーマンは、子どもの森オリジナルです)
その他にも芋虫・蜂・やじろうべえ・蛸を作りました

 その他に、チェーンソーを使って、杉の丸太から椅子作りの実演を行いました。杉の椅子に腰掛けているのは、みやざき森づくりボランティア協議会の圖師会長です。

 フェスティバル目玉である「C・W・ニコルさんの特別講演」には、テントを閉じて全員で聴講に行きました。ニコルさんは、長野県で、自ら荒れた森を購入し、生態系の復活を試みる作業を16年間行い、財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団を設立し、多数の著書を執筆しています。


「人と森との関わり」について
講演するニコルさん

ニコルさんと「みやざき森づくりボランティア協議会」の特別記念撮影


水源の森づくりをすすめる市民の会 2006年9月24日


わくわくの森2

 みやざき森づくりボランティア協議会で、一緒に協議会活動をしている「水源の森づくりをすすめる市民の会」わくわくの森2(清武町)の育林作業がありました。9時集合に間に合うため、門川を朝7時に出発し、よくわからない道をやや迷いながら無事到着。9時少し過ぎに、オリエンテーションが始まり、体操の後、下草刈り作業に入りました。とにかく参加者が多いのおどろきました。40人位は参加者があったと思います。
 顔全体が覆える蜂よけの防虫ネットを借り、草刈り途中で砥石で造林鎌を磨ぎながら、2時間位の下草刈りを行いました。
 下草刈り作業終了後、お楽しみの森のコンサートが始まりました。(「水源の森づくりをすすめる市民の会」では、作業の後に必ずコンサートを実施しています。)今回のコンサートは、尺八です。尺八奏者は、宮崎市在住で、尺八教室をひらいている方です。作業の後の尺八の音色は、心に響きわたりました。よかった〜な(^。^) また、塩ビパイプで作った尺八を借りて、尺八演奏体験をしましたが、音色がでませんでした。(*_*)
 子どもの森でも、植樹や育林作業の後に、森のコンサートをしてみたいです。


参加者が多かったです

尺八演奏

 県南の山斜面は緩やかで、杉の手入れがきれいに行われています。遠く江戸時代において、飫肥藩では、飫肥杉に代表されるように、藩直轄で山を管理して藩の財政を潤していたそうです。反面、県北の延岡藩では、森林資源作りに消極的で、山は民間で管理されていたと何かの本で読んだことがあります。その結果、県南には国有林が多く、県北は民有林(国有林はほとんどありません)が多くなったそうです。確かに、県北の険しい山と比べ、県南の山は、森林資源作りが容易だったんだろうなぁと感じました。


宮崎グリーンヘルパーの会 2006年9月16日

 みやざき森づくりボランティア協議会で、一緒に協議会活動をしている「宮崎グリーンヘルパーの会(代表岩倉尚哉さん)」の下草刈りがありました。グリーンヘルパーが、ロキシーヒルに植樹をしていて、その苗木の下草刈りです。
 昨日から台風13号が近づいており、天気が心配でしたが、天気に恵まれて、汗びっしょりで下草刈り作業をしました。
 9時にロキシーヒルに集合でしたが、ロキシーヒルは遠く、やや遅刻して到着。すでに作業隊は、植樹した所へ出発していました。急ぎ追いかけ合流し、10時過ぎまで草刈り作業を行いました。山の斜面が結構きつい場所に植樹がされていて、下草刈りも大変でした。
 ロキシーヒル酋長の圖師さん(圖師さんもグリーンヘルパーの会員です)に、鶏と冬瓜(ロキシーヒル特産)のお汁を作ってもらい持参のおにぎりで昼食をとりました。冬瓜は、軟らかくてとても美味しかったです。


宮崎グリーンヘルパーの会のメンバー


ロキシーヒル名物のツリーハウスで


平成18年度みやざき森づくりボランティア協議会の総会 2006年6月18日

開 催 地:西都市ロキシーヒル
参 加 者:横山理事(前日からの泊り込み参加)
参加団体:水源の森づくりをすすめる市民の会、どんぐり1000年の森をつくる会、日向市ふるさとの自然を守る会、宮崎グリーンヘルパーの会、高千穂森の会、ロキシーヒルの会、MFV会、子どもの森


総会前日に前夜祭(?)がありました。そこで、いつものように焼酎飲みがあり、また、ロキシーヒルのテーマソングCDのお披露目がありました。

一夜明け、10時から総会が開催されまいた。熱心な討議・意見がかわされました。

●宮崎県森林環境税について(県環境森林部自然環境課の廣津和夫さんより)
 平成18年度から導入する森林環境税を財源として、県土の保全、水源のかん養など県民等が享受している森林の有する公益的機能の重要性にかんがみ、県及び県民等が協働して森林環境の保全に関する事業に取組むことを目的として事業が行われます。
 税収の使途としての「県民の理解と参画による森林づくりの推進」(森づくり応援団育成・支援事業と公募による森林づくり活動支援)が、私たちの環境保全関係ボランティア活動団体に関係があります。
 「森づくり応援団育成・支援事業」は森林ボランティア団体等の育成や県民の知恵と行動力による森林づくり活動にたいする支援を行う事業です。森づくりボランティア協議会の自主的な研修活動等(研修、広報活動、運営に係る費用等)の支援を受けることができます。
 「公募による森林づくり活動支援」は、森づくり活動の提案によって継続的な森林づくりの活動に対する補助(補助率県3/4)及び植樹活動に対する資材(苗木等)の提供があります。県民で組織された森林づくり団体等が自ら行う里山林等の管理や植樹活動等の森林づくり活動(例:植樹活動、里山の手入れ、海岸林の手入れ、竹林整理等)また、ボランティア保険、道具、募集にかかる経費、その他必要経費を補助するとの説明があり、会員からの多数の質問がありました。各森林づくり団体の今後の活動がますます活発になることができるのではと思いました。
 ただ、第三者機関の委員会が審査して採択が決定するとのことと、活動に必要な経費の4分の3以内(上限75万)の助成は、大きな事業を実施する場合には、自己資金がない私たち団体には、厳しいかなと思われます。それでも、助成はありがたいので、少しでも活動に活かしていきたいものです。

●平成18年度の活動について
 下記の活動提案が出席者からでました。今後、具体的な実施内容については、理事会で検討されていきます。
・研修をもっと取り入れたらいいのでは
・安全管理、補償問題、トラブルの解消法などの勉強会
・救急法、機械の扱い方実施講習
・若者に情報を発信していく
・大学に情報を提供していってはどうか(窓口として、大学サポートセンターがある)
・HPによる情報発信


どんぐりいろいろ園の下草刈 2006年6月4日
 (参加者:横山理事長、横山理事)

 MFV会が、2月に高岡町の「共に学ぶ森(県有林)の一画に植樹した「どんぐりいろいろ園」の下草刈りに参加しました。
 どんぐりいろいろ園に8時集合でしたので、朝6時に門川を自動車で出発しました。現地(高岡)までは、1時間45分と意外に早く到着しました。作業終了予定は10時でしたが、少し参加者が少なかったのでしょうか、それより1時間ほど遅く作業は終わりました。43種類400本が、畑跡の様な平らな場所に植樹してありました。子どもの森の植樹した場所と比べると足場が全然良かったです。空き地の草を刈るような雰囲気でした。また、MFV会所有の草刈機を借りました。背負い式刈払い機だったので、作業が楽ちんでした。
 幸い曇り模様で、それほど暑くなかったですが、それでも汗びっしょりになりました。しかし、草が凄かった。


植樹記念プレートが設置していました

踊ってるんじゃありません
下草刈準備運動です

とにかく草が元気でした

MFV会の草刈機を借りました


森づくり研修 2006年2月18日

主   催:みやざき森づくりボランティア協議会
研修場所:宮崎大学農学部田野演習林
参 加 者 :横山(純)、横山(謙)


高木先生の講習

 「子どもの森」が加盟している「みやざき森づくりボランティア協議会」で、森づくりの研修が開催されました。

1)森や樹の話

 高木正博農学博士(宮崎大学農学部助教授)が講師で、宮崎大学農学部演習林における森林研究と森や樹の話がありました。
 雨の60%は、川に流れ込むが、残り40%が何処へ行くのかの数値裏づけを取るために観察研究をしているとのことでした。また、宮崎に降る雨のほとんどは酸性雨である。その酸性雨を中和するのが、森林の土壌であり、森林の大切さを改めて知りました。
 生えている木の種類で、若い森と年数が経過している林の見分け方も習いました。

若い林 −−−−−−−>   極相林(年数が経過した林)
 アカシヤ
 ヤマザクラ
 コナラ
 等が多く生えている       クスノキ
  ウラジロガシ
  イチイガシ
等が多い

2)演習林の案内
 宮崎大学農学部の演習林は、500ヘクタール(100m×100mの500倍の面積)あり、針葉樹と広葉樹が住み分けされた林となっています。約1時間、高木先生の案内で演習林を散策をしました。


まずは案内板とにらめっこ

森に降った雨を集めています

自然のままの林でした

樹齢100年くらいの杉
  (すごく大きな幹です)


昔の研修棟

    タラヨウの葉(モチノキ科)
 葉の裏側を尖ったもので文字を書くと、黒く変色して、文字が浮き上がります。このことから、葉書の語源になったといわれています。

3)宮崎県の森づくりの話題

 圖師協議会会長(ロキシーヒル大酋長)から、森林環境税の導入について話題提供がありました。納税者1人500円となる森林環境税導入で、年間2億円の県税収となります。その使い方として、森林整備保全という名の公共事業で使われるのではなく、県民レベルでのボランティア等で森林環境の整備保全に汗を流しているところで、健全に使われなくてはならないと話がありました。(そうだ、その通りだ)
 整備保全を公共事業化すると草木をひっこ抜いて樹を植林したり(これほんと)、必要でない休憩所(建物)を建てたりすることのないように。


懇親会

4)懇親会
 研修が一通り終わって、夜は懇親会が行われました。餃子と椎茸焼きと乾き物をつまみに、参加者それぞれの団体での活動内容や問題点などなど、いろいろな話ができました。次回の総会は、日向市ふるさとの自然を守り会で内定しました。(近くで良いなぁ)
 ロキシーヒルのイメージソングが作られたという事で、発表がありました。なにやら1000枚程度CD化するそうです。(ほんまかいな)
 そして、1時過ぎまで楽しく懇親会は続き、宮崎大学農学部田野演習林管理棟での一泊となりました。

※参加団体※
ロキシーヒル、宮崎グリーンヘルパーの会、高千穂森の会、水源の森づくりをすすめる市民の会、日向市ふるさとの自然を守る会、MFV会、子どもの森