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森林整備ボランティア活動 2004年12月19日


オリエンテーション

下草刈

間伐

枝打ち

鹿避け付け

昼食

 「みやざき森つくりボランティア協議会」による森林整備活動が、西都市八重(東米良)の私有地でおこなわれました。今回の森林整備活動には、山崎・後藤・川口・横山(純)・横山(謙)の会員と中学2年生の後藤寛人くんも参加してくれました。

《6:00》
 山崎代表他5名で、まだ夜も明けぬ中、門川を出発。途中、コンビニで肉まんを調達し車内で頬ばりながら集合場所の児湯広域森林組合西都支所に7時30分に到着。

《8:10》
 予定よりやや遅れてボランティア活動の西都市八重の私有林に向かって、各参加団体ごとに車に分乗して出発。

《9:10》
 現場山入り口にてオリエンテーション。児湯広域森林組合副会長の河野さんのあいさつと作業手順の説明や注意事項がありました。

《9:30》
 3班に分かれて作業を開始。
 子どもの森班は、最初に下草刈りをおこないました。植林間もないまだ2メートルにも満たない杉の下草刈りを、柄長の鎌で約30分ほど刈りました。
 次に杉の間伐をおこないました。2/3程度チェーンソーで切り、残りをのこぎりで切る手順で、杉の間引きをしていきました。
 最後に、3、4メートル位の杉の枝打ち。杉の枝打ちは、人の丈までの枝打ちをし、鹿が杉の皮を剥ぐ被害を防ぐために、落とした枝を杉の下部分に紐で結び付けました。
 山の入り口に、「関係者以外の立入禁止」の立て看板がありました。なんでも、山菜採取等で山に入った人たちが、空き缶などのゴミを放置しているので、やむなく立て看板を設置したとの事です。作業した山にも捨ててある空き缶がありました。山は公有地はもちろんのこと私有地も、川や海の環境を育む場所です。しいては、人口密集地の環境を守ってくれています。そんな大事な場所を汚すことは、自分の首を自分で絞めているのと同じです。

《11:00》
 作業終了。銀鏡(しろみ)地区公民館まで移動して、今回参加した方々と地元の方との交流を兼ねた昼食。昼食は、銀鏡の林研グループの方が、おにぎり・煮しめ・豚汁を用意してくれていました。昼食を食べ終わったら各自の自己紹介をおこないました。

《13:30》
 記念撮影後、銀鏡神社とゆず加工場の見学。ゆず加工場では、東米良の特産品のゆずを使った各種商品を作っていました。各商品の説明を受け、ゆず羊羹とゆずかりんとうの試食をさせていただきました。

《15:00》
 森林整備をおこなった私有地の所有者の方よりしいたけと、ゆず加工所でゆずを5、6個お土産にいただいて、現地解散。家に帰り着いたのは5時でした。

※参加団体 MFV会(宮崎森づくり女性ボランティア会)、桜宴會、ロキシーヒル、子どもの森


記念撮影参加者と地元の方)

お土産に買った特産の「ゆずはっち」

銀鏡神社の境内


協働のまちづくり市民講演会 2004年11月16日

主   催:日向市
研修場所:日向市文化交流センター
参 加 者 :山崎、横山(純)、横山(謙)

 NPO研修・情報センター代表理事の世古一穂さんによる「市民・行政・企業の協働の時代」と題しての講演がありました。

1)NPO法人の現在
 認証法人数18757、不認可数100、解散数254、認証取消数9で、毎月450から500法人ずつ増加している。認証率は99.6%で、NPO法の趣旨である簡易な法人化の目的、新規参入を促進することは達成できている。NPOの3分2は、NPO法施行後に設立された。
2)新しい公共の概念
 行政が行う非営利分野と企業が行う営利分野の他に、現在は第3セクターと呼ばれている分野が本来はNPO等の市民活動の分野であり、役割分担が必要である。NPO等の市民活動が新しい公共の担い手となる。

講師の世古一穂さん

3)パートナーシップ
 新しい公共を創り出すためには、NPO等と行政のパートナーシップが必要。行政とNPO等とのパートナーシップには、共通に目的、自己改革、相互の認識と理解、自己の確立、対等の関係、時限性、公開された関係、誰でも参入できる等が求められる。癒着や下請けでは協働はありえない、協働は市民分権と行政改革の上に成り立つ。
4)事例−コミニティーレストラン−
 NPO研修・情報センターでは、地域の女性の働く場、地域弱者の雇用の場、不登校の子供たちの出口作り、地域循環の拠点の場としてのコミニティーレストラン活動に取り組んでいる。

 受講者に意見を求め受講者が参加している雰囲気を作りながら講演をしていただきました。また、NPO法人は社会的な責任を担っている、縦割り行政と同じようにNPO法人等の市民活動も縦割りが多く横のつながりが少ないとの話には、ハッとさせられました。

NPO研修・情報センターHP http://www2u.biglobe.ne.jp/~TRC/


ロキシーヒル研修 2004年11月11日
 (子どもの森の活動を模索するためのロキシーヒル見学)

 秋雨の谷間となった日に、山崎、後藤、平田、横山(純)、川口、横山(謙)の6人で、門川から車で2時間近くかかって、西都市上三財地区にある「ロキシーヒル」のログハウスにたどり着きました。まず目についたのは、予定の書き込んだホワイトボードでした。今後の外部からの訪問予定と活動予定がびっしりと書かれていました。なんと予定の多いことか!ロキシーヒルは、NHK朝の連続ドラマで主人公わかばの大学課外研修の舞台にもなった、環境教育のための森づくり活動を実施している団体です。
 ロキシーヒルの圖師哲雄大酋長(ロキシーヒルでは、代表のことを大酋長、理事のことを酋長と呼称しています)が、私たちを出迎えてくれました。ロキシーヒルのログハウス(ログハウスは、手作りで片面に壁が無く、風がハウスの中を抜け、鳥のさえずりが聞こえ、さわの水音が心地よく、自然と一体感がありました。台所と寝泊りできる2階建てのログハウスもありました。もちろんこの山の伐採した杉の木を使った手作りです。)で、最初にロキシーヒルの理念について講習を受けました。そして、ロキシーヒルが取り上げられたテレビ番組のビデオを見せていただきました。圖師さんのロキシーヒルへの思い理念に大変感銘(後半に講習内容を記載)を受けました。
 お昼になって、私たちはお弁当を持参していたのですが、ロキシーヒルで栽培しているしいたけとしめじ、ねぎを材料に味噌汁を一緒に作ってご馳走になりました。とても具たくさんの美味しい味噌汁でした。
 お昼ごはんの後は、圖師さんが軽トラックで、ロキシーヒル内を案内してもらいました。もともとあった杉を伐採し、そして植林したヤマザクラの本数は、すでに7000本に達しているとのこと。春になるとヤマサクラの花で、山一面が真っ白になると、笑顔で話してくれた圖師さんの顔がとても印象的でした。たまたま作業にこられた理事の小池さんから、もう少しして気温が15度を下回ると燻製づくりをするそうです。もうすぐ鮭が送ってくるので、それを燻製にするとお話していました。そして、植林したばかりの場所やキャンプ場、ツリーハウス等を見せていただきました。キャンプ場は、何も施設がなく、テントが張れるスペースしかない自然のキャンプ場で、炭焼きをして作った自家製炭でバーベキューをするそうです。
 ロキシーヒルの会員は150名で、各会員が好きなことをロキシーヒルの各箇所で実施しているようです。また、各種団体に植樹を体験してもらうことで、森に木を増やし、下草刈、遊歩道整備、キャンプ等の活動を通して子どもたちの環境教育にも力を入れています。


ロキシーヒル入り口

圖師さんの講習

軽トラックの荷台で案内

ツリーハウス

やぎも居ました

ロキシーヒルにもしいたけがありました


講習内容《圖師哲雄大酋長の理念「国民の森林としての管理経営」》会報誌「豊かな森へPART4」より
 私はスウェーデンの森林政策などを分かりやすく解説した『豊な森へ』という本を読み、スギ、ヒノキばかりの森づくりはいけないとの結論に達しました。森は単に生産材を供山するためだけの場ではなく、人々の心を癒したり、豊かな水資源を供給してくれたり、いろいろな動植物をはぐくむなど、その機能は多彩で、それがもたらしてくれる恵みは計り知れません。人間にとってはもちろん、動植物にとっても好ましい環境となるような森を作っていくことが今後一番大切ではないか、と考えています。
 では、動植物にとっても好ましい森とはどんな森でしょうか。それは一言でいえば、白然の循環がスムーズに行われるような森ということになる)にすることが必要です。
 私は常々、日本の林業政策には哲学がないと思い続けてきました。哲学を持つためには、もっと森の生態系とか機能・能力を知ることが大切です。特に人と自然との共生という視点からビジョンを組み立てていくべきです。
 その上に立って、私が提言したいのは、森の環境教育的な機能を活用したフィールドづくりです。子どもたちが自分の足で気軽に行けるようなフィールドをつくり、子どもたちにもっと森林の中で過ごせる機会を提供することが、バーチャルな遊びが幅を利かせている今の時代には何よりも必要です。
 国有林は「国民の森」として国民のために活用されることが望ましいとされていますが、現在は利用方法などに規制がありすぎる気がします。山があり、谷があり、そこに白分たちで広葉樹を植え、育て、その成長を見守ったり、そのフィールドでキャンプを楽しんだり、育った木で山小屋を作ったりできるような「国民の森」にするべきだと考えます。
 親と子が触れ合える森を作れば、親子の絆を深めることにもなります。私は国有林を真の「国民の森」とするため、その規制をもっと緩やかにして、親子が共にそこで時を過ごしながら、作業に汗を流し、思い出もつくれるようなフィールドにすることを強く提言します。なぜなら、自然は偉大な教師であり、子どもたちの五感を豊かに育ててくれると思うからです。
 では、具体的にどう推進していくかですが、私は実施・責任主体を森林ボランティア団体などのNPOや自治公民館などとすることを提案します。そして、林野庁など行政は資金面でそれらの活動を支援するような制度や事業を新たに整備したり、環境教育の指導者・インストラクターやコーディネーターを養成する講座をNPOとの共催で開くなど、側面的な支援をすることが必要になるでしょう。これから大事になるのは、森に親しめるような仕掛けをどうやってつくっていくか、それに尽きると考えます。
 次に地球温暖化防止対策の推進について申し上げます。
この問題に入る前にまず強調しておきたいのは、戦後の拡大造林政策は間違いであったということです。スギやヒノキばかりを植える政策は、本来、森が持っている多面的な機能の多くを奪ってしまったからです。今、国有林について求められるのは間伐など人の手が入らずに荒廃してしまった人工林を早急に昔のような自然林に近い複層林にすることだと思います。
 今、山村では仕事がなくて、多くの人々は土木作業員などの仕事をしています。土木作業の現場のまわりの人工林は伐採されず、下草の育たない瓦礫の林になり、日々荒廃しているような状況にあります。この事実を認め、既存の土建業中心の公共事業を集中的に森作りへとシフトさせていくことが豊かな森作りへの一番の近道だろうと私は考えています。
(林野庁国有林野部経営企画課に国有林野の管理経営基本計画案への意見をしたものです)


ロキシーヒル案内

記念撮影(前中央が圖師さん、後最左が理事の小池さん)


第2回グリーンヘルパーボランティア養成研修 2004年9月25日〜10月24日

主 催:NPO法人 緑のまちづくり交流協会
協 力:宮崎グリーンヘルパーの会
協 賛:九州電力株式会社
目 的:自然や環境問題に関心を持ちながら、活動の場や組織がなくて活動できない方々のために、その「思いとエネルギー」を行動に結びつける足がかりとして学習と活動の場を提供し、「緑のまちづくり」を推進する地域活動のリーダー養成を目指します。
参加者:山崎、横山

9月25日(土) 九州電力(株)宮崎支店2階ホール

1.開講式とオリエンテーション
 緑のまちづくり交流会の井田さんのあいさつで始りました。約48人の参加者で、「はじめまして あなたのことについて聞かせてください」のカードに書かれてある8つの質問を聞きながら8人の方と話をすることができました。NPO法人緑のまちづくり交流会の園村さんの名司会・進行で楽しいオリエンテーションとなりました。私の隣に座られた方もとてもいい人でよかったです。

2.環境問題と植物(講師:九州大学農学研究院 薛孝夫助教授)
(地球環境問題としてオゾン層・酸性雨・温暖化・砂漠化・異常気象・森林減少、森林の働きと森林の管理について)
 森林とは、樹高が少なくとも4〜5m以上ある高木が密生し、面積的な広がりをもって地上空間を枝葉で閉鎖したもの。(中略)森林は世界の陸地の約3分の1を占めている。人類が地上に現れ以来、森林生産物を食料、燃料、建築材料、製紙などに利用しており、人間生活には不可欠のものである。さらに水の貯留、環境保全、レクリエーションの場として重要なものである。(世界大百科事典より)
 森林の働きは、地球環境との関連…二酸化炭素の吸収による地球温暖化の緩和や蒸発発散作用による熱環境の緩和や地球気候の安定化、地域の環境保全…洪水や土砂災害を防ぐ働きや、水資源を豊かにする働き、より身近なところ…市街地やその周辺の森林や緑地が持つ、気象緩和、騒音の軽減、快適性の提供などの機能。
森林の管理は、用材林の管理…更新・下刈り、刈り払い・つる切り・除伐・間伐・枝打ち、薪炭林の管理、萌芽更新(クヌギ、コナラ、アラカシその他の広葉樹)
これからの里山管理は、1960年頃までの里山は、燃料にする薪や炭焼きの材料、肥料のための落ち葉や草刈りなど、生活に欠くことができない場所だったが、燃料に石油やガスが広く使われるようになり、里山への依存度は低下し、その結果、里山の管理が行なわれなくなった。
 定期的に人手のはいる里山では、山菜やキノコが採れ、季節ごとにツツジ類や草花が咲いて、子どもの遊び場や大人の息抜きの場にもなった。
 今、昔ながらの里山の環境を作り出すためには、新しい森林活動の仕組みが必要である。

9月26日(日) 宮崎神宮・宮崎市山崎・一ツ瀬川河口・高鍋湿原・宮崎市瓜生野・宮崎市西田池

フィールド調査・観察実習
講師:宮崎植物研究会南谷忠志会長
T.都会に創出された森「宮崎神宮鎮守の森」の林内の構造を調べる

U.草木と人との関わりを調べる
 自然の中でも、草木ほど人との関わりのあるものはない。昔は衣食住の全てを草木に頼っていた。その利用法は、草木の持つ特性を巧みに活かし、自然の摂理にかなったもので、長い生活体験から生み出された知恵の結晶でした。災いを避ける・天候占い・神仏に供える・害獣、害虫を除ける・遊びへの利用・自然暦・食べる・薬への利用・年中行事への利用・道具への利用

10月2日(土) 宮崎県立宮崎農業高等学校

植物の栽培の基本・・・植物栽培の意義、環境にやさしい植物栽培・・・

講師:九州東海大学農学部
     田中孝幸教授
かぼちゃを台にキュウリを接ぎ木

10月3日(日) 九州電力(株)宮崎支店2階ホール

宮崎県の植物とその現状・・・講師:宮崎植物研究会長 南谷忠志氏
里山保全と市民活動・・・講師:九州大学芸術工学研究院 重松敏則教授
野外活動における安全管理及び救急法・・・講師:日本赤十字社救急法指導員 竹下裕一氏

10月16日(土) 九州電力(株)宮崎支店2階ホール
緑のまちづくり
  ・・・講師:宮崎市都市整備部公園緑地課 蔵田充宏氏
生態系について
  ・・・講師:九州大学理学研究院 矢原徹一教授
自然の保全・復元とその実践事例
  ・・・講師:九州大学理学研究院 矢原徹一教授

10月24日(日) 九州電力(株)宮崎支店2階ホール

園芸実習
 講師:あとりえ樹友舎 内山武文氏
グリーンヘルパー活動を考える
 講師:NPO法人緑のまちづくり交流協会
      井田博之氏
宮崎グリーンヘルパー活動報告
 講師:宮崎グリーンヘルパーの会
      岩倉尚哉会長

計6日間 全日10:00〜17:00 毎回、門川町から宮崎市まで通って大変でしたが、たくさんの事を学び、たくさんの人たちと知り合うことができました。


NHKハートフォーラム「ボランティアによるまちつくり」 2004年9月18日

主   催:NHK宮崎放送局
       日向市社会福祉協議会 他
研修場所:日向市中央公民館
参 加 者 :山崎、後藤、横山、平田

 内容は、「地域で必要とされているボランティア活動とは何か」「それをどう充実させていくかを考える」でした。
第1部:きょうとNPOセンター常務理事・事務局長の深尾昌峰さんの基調講演
第2部:ボランティアグループなどによる発表、ディスカッション

 ボランティアは、地域の財産で、共感してもらえる活動を無理せず楽しくやれる事が大事です。ボランティアコーディネートの重要性や自分たちにやっているボランティアが本当に求められているものなのかを考えなければならないと思いました。


NPOを立ち上げよう!(衛星通信セミナー) 2004年8月19日

主   催:雇用・能力開発機構
研修場所:延岡職業能力開発促進センター
参 加 者 :山崎、横山、平田

 私たちが、NPO法人『子どもの森』を立ち上げて1年が経過しました。もう一度、原点に戻り、NPO法人について再認識をするため、このセミナーに参加しました。茨城NPOセンター・コモンズ常任理事・横田能洋氏が講師で、NPO法人の活動とは、ボランティア任意団体との違い等、NPO法人を立ち上げる意義や地域との関わり、組織の育て方など学びました。

<事業をはじめる上での留意点>
@まずよく調べ、考える(アイデアが需要)
A仲間を集め、目的を共有する人を増やす(広告利用も手段)
B経営者を選び事業計画をつくる(3年位の計画を立てよう)
C経営資源を確保する(なんといっても人材が一番)
D地域に見える事業を行い、事業を軌道に乗せていく(マスコミが記事にしやすい事業、実績を積むことで他の法人の援助が受けやすくなることができる)

 セミナーが終わってからの感想 《目から鱗が落ちる思いでした》