(活動報告、収支報告、財産目録など)>2019年度
 >活動経過報告

1.事業の成果
@ 環境プログラム(川をたのしく親しもう、昆虫カメラマンに挑戦、森のエコクッキングとドングリ育て、イオン・チアーズクラブの活動支援)を開催することで、里山等の自然体験交流と自然環境を理解してもらうための啓発活動ができた。
A 県北地域の親子が、5か月間を通した体験型環境学習(ecoスクール・パン作り編)で、パンができるまでの過程を通して自然環境を理解してもらう啓発活動ができた。
B 環境文庫(森の学舎)にて、森の学舎の土日活用と環境問題全般を学習できる場を提供することができた。
C 放置されている里山を整備して体験型環境学習の広場作り(次年度以降も継続)の実施にて、森林環境の保全活動ができた。
D Webページとfacebookにより、活動の情報発信と環境問題の啓発活動ができた。

2.事業内容(特定非営利活動に係る事業)
(1)農林漁業などの産業体験や里山等の自然体験交流事業
@ecoスクール・パン作り編(第9期)
・実 施 日:5月25日、6月8日、8月24日、9月7日 計4日間 (計画外)11月16日
・実施場所:森の学舎、ecoスクール麦畑
・参 加 者:31名(15家族)(内小学校3年生〜6年生は17人)
・スタッフ:延べ7人
・後  援:宮崎県、宮崎県教育委員会、延岡市教育委員会、日向市教育委員会、門川町教育委員会
・助 成 等:子どもゆめ基金
・取  材:ケーブルメディアワイワイ(5月25日)
・内  容:地域の小学生とその保護者に対して、パン作り体験から自然の大切さを理解し、将来の自然環境の守り手に育ってもらうために、5か月+計画外1か月の期間を通して、同じ参加者によるスクール形式で下記のことを実施した。
1) ネイチャーゲーム
2) 麦刈り・脱穀
3) ダンボールコンポストによる麦畑の堆肥づくり
4) ビオトープの観察
5) 海水を使っての塩づくりとニガリ採取
6) 石臼による小麦挽き
7) パンづくり(バター作り含む)
8) 感想文
9) 計画外:麦畑づくり、麦種播き

スタッフが準備活動として、各回に実施する内容の準備や後片付け等を下記の通り行った。
6月 2日:脱穀した麦受け(ダンボール)箱作り
7月13日,15日:石臼目立て、石臼専用の粉受(木材)作り
8月 3日:海水汲み
8月17日:環境学習(ソーラークッキング)準備※ecoスクールでは天候が悪かったので、中止とした。

A 椎茸ホダ木の管理(ほだ場作業)
前年(2018)度の四季をまるごと体験ecoスクールでコマ打ち(植菌)して仮伏せしたホダ木を、森の学舎のほだ場に本伏せにした。椎茸の収穫は次年(2020年)度の秋からとなる。

(2)中山間地の荒廃した里山の環境保全再生事業
@ 子どもの森1号地
2006年3月に400本を植樹した子どもの森1号地は、苗木も大きくなり下草刈の必要がなくなり、センダンの樹高は3m以上になっていて、その他種の樹木も人間の背丈よりも高くなっている。現在は、自然本来の再生能力に委ね人による手入れを行っていない。

A GOCANの森
門川高校生と協働して実施した森林の再生活動(2007年3月に植樹、2013年3月に補植樹)をした門川高校実習林の苗木が大きくなり下草刈の必要がなく、ケヤキの樹高は3m近くなり、ヤマザクラは花を咲かせている。現在は、子どもの森1号地と同様に自然本来の再生能力に委ね人による手入れを行っていない。

B 妖精の森(放置竹林の広葉樹林への復元活動)
手入れがされず放置されている竹林(森の学舎裏の竹林)を、雑木林に再生し、人や動植物にやさしい自然環境と水源かん養や災害の防止など森林の公益的機能の維持増進を図るために、2009年度から継続して竹の伐採を続けている。これまで伐採した竹林の面積は約0.2haを超え予定していた範囲の伐採は、2016年度に終了した。当年(2019年)は、2020年3月7日に伐採跡地に生えていた竹の伐採を行った。

C (仮称)お地蔵さんの森(森林と水辺の体験型環境学習の森づくり活動)
活動概要:1) 体験型環境学習の広場作り(数年かけて実施し森林の体験型環境学習に活用)。
2) 樹木伐採や枝打ちを行いフィールドへの登降道の整備。
参加者:延べ26人
活動日と内容:6/2 活動場所の確認と活動内容打ち合わせ
7/7 松瀬川に降りるための道の整備打合せ
9/23 間伐された杉のかたづけ、整備予定場所に登る道の草刈り
10/5 整備フィールド内の道路を作業活用できるように草刈り
11/23 登降道の枯れ木伐採、倒木と竹の撤去、枝打ち
11/30 成迫平五郎先生を招いて活動フィールド(将来の体験型環境学習の広場)の樹木調査
12/15 小山頂の広場作りのため数本の樹木を伐採
2/9 伐採した樹木や片付けた倒木の粉砕等
3/7     同 上

(3)地域の自然環境などを理解してもらうための啓発活動
@ 川を活用した自然体験交流(川をたのしく親しもう)
・実 施 日:7月28日
・実施場所:森の学舎と五十鈴川
・参 加 者:子ども16人(内幼児6人)、大人12人
・スタッフ:8人(内ネイチャーゲームリーダーは2人)
・助 成 等:子どもゆめ基金
・内  容:オリエンテーション
ネイチャーゲーム(ミステリーアニマル)
川あそび(笹舟流し、そ〜とのぞいてみよう、川虫探し、アメンボウの旅)
お楽しみそうめん流し(昼食)
・準  備:(7月7日)前年の増水で壊れてしまった五十鈴川に昇り降りする道の補修
(7月27日)素麺流し竹レールの作成※4m×4本、長さ微調整
簡易かまどの設置※2か所
川遊びの担当確認と事前体験確認
遊ぶフィールドを目で確認できるように上流側と下流側にロープ張り
必要なものを川へ移動
フローティングジャケットの用意と更衣所の設置
雨に備えてテントを1張設置

A 森を活用した自然体験交流(昆虫カメラマンに挑戦)
・実 施 日:10月14日
・実施場所:森の学舎
・参 加 者:子供=7人、付き添い保護者=6人
・スタッフ:6人
・講  師:新開孝氏(昆虫写真家、昆虫図鑑・絵本著者)
・後  援:宮崎県、宮崎県教育委員会
・助 成 等:子どもゆめ基金
・内  容:新開さんの案内で、昆虫を探しながら森の学舎周辺を散策した。写真撮影にむいている昆虫が見つかったら、新開さんから昆虫の名前や特徴の説明があった。森の学舎グランド→東側道路周辺へと散策して、約2時間30分の昆虫観察と思い思いに写真撮影を行った。昼食後、プロジェクタで子供たちが撮影した昆虫写真を、スライドショーで順次表示して新開さんがコメントした。後日に、参加者各自のお気に入りの写真は、事務局より郵送した。
・準  備:(10月13日)撮影した写真をみるために部屋に椅子とプロジェクト等のセッティング
教室他の清掃
講師の新開さんと一緒に下見(昆虫写真撮影)

B 竹を活用した自然体験交流(森のエコクッキングとドングリ育て)
・実 施 日:12月8日
・実施場所:森の学舎
・参 加 者:参加者:5人(内子どもは2人)※5家族14人(子ども7人、大人7人)の申込み
・スタッフ:5人(指導者含む)
・後  援:宮崎県、宮崎県教育委員会
・助 成 等:子どもゆめ基金
・取  材:ケーブルTVワイワイ
・内  容:エコクッキングのために、竹で箸・鍋を参加者自らが作る。
竹はバイオマス資源であり、その利活用の推進は、低炭素社会の実現に貢献することを、エコクッキングなどを通して学習する。参加者が竹飯ごうでの炊飯と竹鍋でのおかず作りを行なう。ecoスクールの塩作りでの副産物であるニガリを利用して豆腐を作る。作った豆腐は竹の器に盛り付ける。
竹を玉きりにして節を利用したポットに、腐葉土を入れてドングリを植える。竹のポットは、参加者が自宅で苗木に育て2年後に山へ戻す。樹木が私たちの生活において排出された二酸化炭素を吸収し私たちの生活に必要な酸素を供給してくれていること理解した。

C 野草を活用した自然体験交流(春を楽しもう)
・実 施 日:(2020年3月22日予定)新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止。
・参 加 者:(申し込み)子ども13人(内幼児6人)、大人15人
・助 成 等:子どもゆめ基金

(4)市民活動の活性化に関わる企画、コーディネート事業
@イオン・チアーズクラブの活動支援
開催日:8月7日
支援者:チアーズクラブ16人の子供たちとサポータ4人
内 容:イオン日向店と延岡店からの依頼を受け、太陽をテーマにした環境学習を森の学舎で開催した。
1) ダンゴムシ、カマキリ、クワガタの3種類の生き物「絵合わせ」。絵が完成したら、その生き物の知っていることの発表。
2) 太陽に特化したフィールドビンゴで「足の裏で太陽を感じよう」。
3) 太陽光発電のランタン工作。

(5)活動の情報発信・啓発のための事業
@ Webサイトとfacebookの運営
・実施時期:4月〜2020年3月
・概  要:子どもの森のすべての活動と自然環境啓発等を、月平均2.5回のWebページ更新にて情報発信した。Facebookへは、年間18回の投稿を行った。

A 機関紙の発行
 発行できなかった。

B 事業案内チラシの作成
・実施時期:各事業の開催1カ月〜3カ月前
・概  要:宮崎県や宮崎県教育委員会等の後援をもらい、それぞれの事業や活動の案内チラシや参加者募集チラシを作成した。主に県北の図書館や近隣のスーパー等においてもらった。また、Webページからもダウンロードできるようにした。他の参加者募集の方法として、facebookと地元新聞社(夕刊デイリー、宮崎日々新聞)への掲載をお願いした。ecoスクールの参加者募集チラシは、延岡市・日向市・門川町の全小学校の小学3年生から6年生に、延岡市・日向市・門川町の教育委員会を経由して約7500部を配布した。

(6)その他目的を達成するために必要な事業
@ みやざき森づくりボランティア協議会の総会(6月16日)
子どもの森が加盟して横山理事長が理事を務めている「みやざき森づくりボランティア協議会」の第18回通常総会が、都城圏域地場産業振興センター(都城市)で開催された。森づくりフィールドの視察は、「ドングリ千年の森をつくる会」のフィールドであった。
 出席者:横山理事長、鵜戸副理事長、横山純子理事

A 黄色いレシートキャンペーン(2020年2月11日)参加者:横山理事長、横山純子理事
イオン日向店にて、キャンペーンの普及発展と子どもの森のPRをおこなった。今回でキャンペーンへの参加は7回目となる。支援を続けてもらっている店舗への感謝と、お客様に黄色いレシートを子どもの森に投函してもらい、子どもの森リーフレットを渡して活動を地域に知ってもらうのが目的である。
 レシート金額の1%相当額が、活動のために必要な消耗品などの商品がイオン・グループ店舗において寄贈されます。子どもの森は、2006年から14年間で104万円を寄贈してもらっている。イオンの黄色いレシートで、子どもの森の応援をしてくださっている皆様に感謝する。

B みやざき森づくりボランティア協議会主催の「草払機・チェンソー安全講習と実地研修」
(9月28日、29日)参加者:横山理事長、井澤理事、横山純子理事
研修場所:森の学舎(子どもの森)
9/28:草払機安全講習とチェンソー安全及びメンテナンスは、林災防制作のDVD講習であった。ポイントがわかり易く説明された。延岡チェンソーアートレンジャー部隊の西利美さんと白石寛さんによるチェンソーのメンテナンス講習があり、メンテナンス後に参加者による丸太切りがおこなった。
9/29:延岡チェンソーアートレンジャー部隊によるチェーンソーアート(コブラ、イーグル、フクロウ)の実演、参加者による体験も行われた。作品は、森の学舎に設置している。

C 森の学舎の環境整備
1) 5月3日〜5日:参加者=延べ6人
・麦畑の草刈りをした。(ecoスクールでの麦刈りの準備)
・グランドの草刈りをした。(グランド以外の草を刈りたかったが時間の関係で未実施)
・ドングリサンプルの棚。(2日かけて残資材で作った)
2) 7月6日、13日:参加者=延べ8人
・グランド草刈り
・案内板作り
3) 11月4日:参加者=3人
・ファイヤーサイドの設置
4) 12月29日:参加者=3人
・教室棟の掃除
5) 1月2日、3日、12日、13日、26日、2月2日、8日:参加者=延べ12人
・ほだ場修理
・ビオトープ修理
・粉砕機チッパー刃交換、側溝掃除
・薪置場設置
・ストーブ柵の制作

D 会員外の森の学舎活用
 森の学舎の有効活用の一環として、8月18日〜19日に会員外(8人)へ森の学舎を有償にて開放した。