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空き家になっている美郷町北郷黒木にある築115年の農家古民家を、子どもの森の事務所や地域コミュニティの拠点、子どもたちの第3の居場所、災害時の初動避難所、地域農産物販売所他、人口減少が進む中山間地区の元気化を目的として再生を進めようとしています。また、美郷町が進めている移住定住への支援も視野に入れています。基礎の修復は、業者さんにお願いし、会員等他協力してもらえる方によるワークショップ形式で再生活動を行う予定です。

しかし、以前の住民が残してあった家財道具や生活消耗品がそのまま残っていて長く放置された状態にあったので、床の傾き、土台の腐食、屋根や壁の損壊、納屋の崩壊、トイレやお風呂・水道などの水回り、シロアリ被害など傷みも酷く問題は山積みです。古民家再生の道のりは、長く遠いのかもしれません。


2022年度前半

室内外のゴミも概ね片付けることができ、いよいよ今年度から本格的に古民家再生を開始します。

7月3日:古民家再生協会による家の痛み具合と資産価値の調査です。日本に数台しかない床下調査用ロボットを使って床下を調べていきました。予想した通り、束や大引きのシロアリ被害を酷く今すぐにでも修理が必要だそうです。

8月20日:床下調査で指摘された最重要項目である床下のシロアリ被害ですぐできる事として、今以上酷くならないように、床下の湿気をできるだけ少なくするために、床を取り囲んであるトタンを撤去しました。

8月27日、28日:母屋の裏手にある崩れた納屋を撤去しました。屋根トタンを外し、むな木やもやをチェーンソーで運び出せる大きさに切って取り除いました。2日間をかけて跡形もなくなりました。撤去のよりでた廃材は、業者さんに廃棄依頼をする予定です。

ロボットによる床下調査
床下通気の確保
崩納屋の撤去(時系列)

2020年度

2019年9月から2021年にかけて家の西側にある荒れた畑から整備を始めました。竹、樹木、草に覆われた畑には、小屋が埋もれていました。続いて小屋に付随していたトイレの手巨と母屋横の納屋と周辺のゴミの撤去、草刈り、家の近くに植えられていた樹木も移動と伐採をしました。2021年に大量の荷物(洋服・食器・調理器具等)と家具、家電を片付けていきました。

家外回りのかたづけ
小屋のトイレ撤去 瓦で家の周りの土流れ防止
家を見えなくしている樹木の伐採 家にあった謎の壺(中身の廃棄)
とにかく前住民の荷物や家具が放置、ゴミ屋敷です。
箪笥の中身を袋詰め 大型家具等は軽トラで、その他は普通車でゴミ捨て場へ持ち込み

再生以前

古民家は、 20 年程貸家にしていて、借りていた人が窓を開けることもないままの部屋がいくつもあり、ゴミや大量の家具、荷物が残ったままでした。柱や鴨居などシロアリの被害、雨漏り、外壁の劣化、畳は全部朽ちているなど家の周りも不用品が散乱していて大変な状態でした。