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2014(平成26)年度通常総会

 次世代を担う子どもたちのことを考えた時に、自然環境をこれ以上悪化させることはできないと思った時から活動を開始し、自然と共にゆっくりと!環境問題について楽しみながら考えよう私たちの大切な自然環境をみんなで守っていきたい。次世代に、より良い環境を残すための子どもの森の活動も10年を越えました。行政や企業、自然環境に無関心な人たちを責めるのではなく、自分たちで実現可能なことを進めて行くことが、今自分たちにできる最良の方法だと確信してのNPO法人の設立でした。設立当初は、活動を進めるに必要な資金調達も上手く行かず、森の学舎が活動拠点となるまでの5年間までは大変苦しい時期が続きました。そんな中でも、自然環境問題に取り組む活動を進め、各種助成金による資金調達も上手く行くようになり、森づくり、環境学習、中間支援等を、背丈に合った活動を通して実現できるようになりました。

 昨年度は、法人設立10周年を迎えたことを記念して、今までにお世話になった地域や人たちへのお礼も含めた行事であるエコフェスタと森のコンサートを実施することができました。エコフェスタには、宮崎県北で環境問題に取り組んでいる9団体がブース出展してくれました。森のコンサートは、通常プロモーションされない中山間地域開催により、日頃出かけていくことのない自然豊富な中山間地域に足を運んでもらい、森の学舎周辺の自然に身をおいて、エアコンや扇風機もなく虫の声を聴きながらのジャスライブで、自然を身近なものに感じてもらえるようなコンサートにしました。

 パン作りを通して食と環境を考える体験学習で、自然体験や農業体験から自然の大切さを学びために、四季を通した自然体験や農業体験から自然の大切さを理解してもらい将来の自然環境の守り手に育ってもらえるような環境教室である四季をまるごと体験ecoスクールは、準備活動年を含めて4年が過ぎ、今年は四期生を迎えて開催することになります。

 門川高校生と一緒に取り組んできた森づくりも、下草刈りの必要がないほど苗木も大きくなりました。子どもの森1号地も、同じように苗木が大きくなっています。現在の森づくりは、手入れがされていない竹林の一部を、子どもが入り遊ぶことができる広葉樹の林に再生し、人や動植物にやさしい自然環境と水源かん養や災害の防止など森林の公益的機能の維持増進を図る放置竹林の整備を主体となっています。

 これからも、次の10年、また10年と活動を続けて行きたいと思っています。そのためにも、同じ想いを持つ仲間を増やし活動を分担して持続可能なNPO体制を構築していく必要があります。会員についても、新たに入会したり事情によって退会があったりしながらも、少しづつ増やしていく必要があります。また、子どもの森の活動を持続させることためには、それぞれの会員が考えている環境問題の解決を自らの手で実現させ満足感、達成感を得ることも大切なことだと思います。